解体工事がいよいよ終盤に差し掛かっていることは数日前のブログに書いたが・・・。
28日の夜は、地元の新聞社十勝毎日新聞が主宰する「勝毎アカデミー」と云う趣味の講座で、私がマジックを教えている教室があった。会社の仕事が長引いた為に、ゆっくりと夕食を取っている時間がなかったので、終業後に、我が社の筋向いにあるインデアンカレーに入って食べたのである。この店は注文してから、カレーが出て来るまで30秒と掛からないから時間が無い時にはとても重宝しているのだ。しかもノーマルなカレーの値段が399円ととても安いのである。
顔見知りの店長が「坂本さんのビルも揺れますか?」と聞くので「向かいのビルの解体工事のことかい?」と聞くと「そうです。うちも昼間はお客さんが地震と間違えるし、私達も落ち着かないんですよ」と言う。
「私の事務所は6階にあるから地上よりも数倍揺れて、船酔いみたいな感じがするよ」と答えた。まさに乗り物酔いになったような感じなのだが、どうやら、揺れているのは我が社だけではないようである。
このビルの解体工事の費用が3億円以上も掛かるのだそうだ。昨晩の新聞には十勝川温泉のホテルの解体工事費用が2億円掛かると出ていたから、我が社のビルを解体するにも2〜3億円は掛かるのだろう。
我が社のビルは昭和42(1967)年の建築で鉄筋コンクリート製だから税法上の耐用年数は60年と云うことなので、そうなると2027年だから、後15年と云うことになる。
その時には私は69歳だから、我が社のビルをどうするのかそろそろ考えておかなければならないだろう。
それにしても、オカシナ世の中になったものだ。
昔はビルのオーナーなら左団扇で生活が出来たという時代があった。帯広で固定資産税が一番高い一等地の場所で、しかも償却が済んだビルなのに何故だか儲からない。
エレベータや冷暖房などの機械は15年程度で入れ替えをしなければならないし、消防法やら建築基準法の改正で、ビルを手直ししたりメンテナンスするにも半端じゃないお金が掛かる。
つい先日も、電気のコンデンサーの廃棄をしなければならないとかで、しかも、そのコンデンサーの中に有害物質のPCBが入っているから、廃棄処分料金が55万円も掛かるというので、目ん玉が飛び出たのであった。捨てるのにも莫大な費用が掛かる時代になったのである。
困った世の中になったものだ。