まるで予定が入っていない。することがないから書店に行ってGW中に読む本を購入することにした。
講談社ノベルズの高田崇史著「カンナ天満の葬列」と云うシリーズものの本を3月に沖縄の那覇空港で購入して飛行機の中で読んだのだが、私の好きな高田崇史の歴史の謎解きモノである。
彼の「QEDシリーズ」は文庫本では既に全巻読んでいるので、何か新しいモノを読みたくなったのだが、しかし、私がこの時買った「天満の葬列」はこの「カンナ」シリーズの最新刊であった。那覇空港の小さな書店では最新刊しか売っていなかったのだ。
そこで、「カンナシリーズ」をこのGW中に全巻読んでしまおうと考えたのである。「飛鳥の光臨」「天草の神兵」「吉野の暗闘」「奥州の覇者」「戸隠の殺皆」「鎌倉の血陣」の6冊を購入してきた。
ストーリーの柱は、伊賀忍者の末裔が宮司を務める神社に伝わる「蘇我大臣馬子傳暦」と云う社伝に書かれてある内容は、敗者側が書いた歴史書で、現在日本に残っている勝者側が書いた歴史書とは異なるモノだと云う。それが公になったら日本の体勢をもゆるがすことになるとのことで、他流派の忍者の末裔やら修験道者やらが、その本を持って日本中を逃げ回っている男を追い掛けながら、歴史の闇や謎を明かしていくというものだ。
結局は、こういう考え方も出来ると云う程度でしかないのだが、それでも歴史の解釈の仕方が面白くて、ついつい読み進んでしまうのだ。
今日現在で「戸隠の殺皆」まで5冊を読んだから後は「鎌倉の血陣」だけだが、最初に最新刊を読んでしまっているから、このシリーズがまだまだ続くことは判っている。
この本にも何度も出て来るセリフだが「歴史は覚えるものではなく、考えるものだ」というのは好きなセリフである。色々と想像しながらこういう本を読むのは楽しいことである。