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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2012-05-03-Thursday 就活

今日(3日)息子が帰郷してきた。

この4月で大学4年生になり、今は就職活動いわゆるシュウカツと云うやつに悪戦苦闘しているようだ。

妻からも少しは息子の相談に乗ってあげてと言われているのだが・・・。

実は私は就職活動の経験が全く無いのだ。面接はおろか履歴書すらも書いた事が無い。

私は大学を卒業したら「プロマジシャン」になろうと考えていたから、大学入学と同時に、初代の引田天功の弟弟子である「ジミー忍」師に師事した。大学生時代は「駒澤大学手品奇術研究会」と「プロマジシャンの助手」とを掛け持ちでやっていて、正にマジックオンリーの生活を送っていたのだ。就職するつもりが端から無いから、大学には毎日、一応顔は出すものの、授業には出席しないでマジックの練習ばかりしていた。それだから成績はようやく卒業出来たと云う程度のものでしかない。いやむしろ同級生に言わせれば、あれでよくスンナリ卒業出来たなと感心される程の出席日数でしかないのだ。就活に有利だと言われていた「ゼミ」と云うものにもマジックの練習時間がモッタイナイと入らなかったくらいなのである。

大学4年の秋に、地方出身の学生達が地元の企業への就活の為に帰郷していた。今は3年生の時から就活をすると云う・・・。

就活の届け出をすれば欠席扱いにはならないのである。

父も一旦、就活の相談に帯広に戻って来いと言うので、この際だから自分の気持ちを報告しようと思って帰郷したのであった。

父に「プロマジシャンになりたい」と申し出たら「馬鹿野郎!」の一言でお終い。

父の旧制中学の時の同級生がある商社の常務を務めていたが、その人から「情実入社させて鍛えてやるか?」との誘いもあった、しかし、さすがに私の成績では外に出すのが恥ずかしいと考えたのだろう。結局、父の会社に直接入ることになって、現在に至るのである。

父もこのまま東京に戻したら、私が何をやり出すか不安に感じたのだろう。「卒業試験までは、このまま帯広に留まれ!」と言うのである。「大学のマジッククラブの後輩たちの発表会だけは見させて欲しい」と懇願して、ようやく東京に戻る事が出来たのであった。

そう云う次第であるから、私は就職活動の経験がまったくないのである。息子にアドバイスしろと言われても・・・。

息子はいわゆる理系であるし、手に職と云うか技術も持っているから、最終的には就職口はあると思っている。焦らずに、色々な企業の入社試験でも受けてみたら良いと思う。人生何事も経験である。