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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2012-07-10-Tuesday ゆとり世代

古来から「今の若い者は・・・」

と云うのは年寄りの口癖だそうだが・・・。

夕食に、とある回転寿司屋に行ったら、まだ20代前半と思しき青年がカウンターに居て寿司を握っていた。

この店には月に一度は食べに行くが、初めて見る顔なので恐らくまだ新人なのだろう。

私達家族は3人でカウンター席に着席した。時間は18時頃、店は満席状態で、席が空くのを待っている客も10人ほどいる。

席に着いて、注文用紙3枚に食べたいものを書いて渡したが、同じ様に隣の席の客も注文用紙を渡したので、その若者の前には7枚ほどの注文用紙が並んだのである。

その若者は「ウワァ〜」と声を上げて注文用紙を右や左に置き換えることをするばかりで、寿司を握ろうとしないのだ。どれから握ったら良いのかを考えている様子である。

こちらは「そうか!客に丁度良い順番で出せる様に考えているのだな、若いのになかなか感心、感心!」と思っていたのだが・・・、何時まで経ってもなかなか握り始めない。どうやらパニックに陥ってしまったようなのである。それでも何とか何皿かは握って出し始めたのだが、私達の注文した寿司はまるで握ってくれない。

初めは若者を温かく見守ってあげようと思っていたのだが、席に着いてから10分経っても一皿も出てこないのだ。握るスピードがトロイと云うのか、どれから握っていいのか分からずに、ただボ〜然としている様子なのである。そうこうしている内に、他の客も次々と注文書を渡すから、注文書ばかりが10枚以上も溜まってしまい益々ウロウロするばかりなのだ。

順番良く次々と握って出していけば良いのにと思っていたが、身体が動かないのか、寿司を握らずに「誰か助けて下さい」とスタッフに懇願し始めた。

さすがに見かねた店長が、助っ人に入って握り始めたから、私達の注文した寿司もようやく出てきたのであったが、店長が入って握り始めたが、どの注文を出して、どの注文はまだ出していないのか、注文書に記しを付けていないのだ。パニックになっていることもあって、二重に握ったり、まだ握っていない注文書を捨ててしまったりなのである。

店長も客の前だから怒鳴るようなことはしなかったが、「おまえなぁ〜、注文書には出したものに記しを付けなさいと教えたろう」と言う。若者は返事だけは素晴らしくて「ハイ、スミマセン!」と言いながら同じミスをまた繰り返していた。

食べ終わって「お勘定!」と告げたら「ご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした」と爽やかに言う。

あぁ〜、この青年も気持ちは素直なんだろうけど、ゆとり教育世代だから、要領が悪いのだろうなぁ〜と思ったのだった。

ゆとり教育は、ユッタリしたところならまだ機能するかもしれないが、しかし、今回のように、テキパキと要領良く仕事をこなさなければならない時にはパニック状態に近い症状になるようだ。気持ちだけ先行するが、どうやったら、上手く運ぶかということに頭が働かないようだ。

困っていたら誰かが助けてくれると安易に他人に頼る傾向もあるようでもある。

忙しい状態と、ノンビリやれる状態の両方を経験させて、どちらにも対応できるようにしておけばよかったのに、「ゆとり」だけ与えたから、忙しさに対応できないのだろう。

我慢の足りなさもゆとり世代の特徴だと云うから、次回この寿司屋に行った時には果たしてこの青年はまだ勤めているだろうか?

頑張ってもらいたいと願っている。