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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2012-07-12-Thursday オウム全記録

朝日新聞に週刊朝日

緊急増刊「オウム全記録」と云う週刊誌の広告が出ていたので本屋で購入してきて読んだ。

私は、小学6年生から始めた趣味のマジックの研究で、世の中の不思議全般に付いて研究しているから関係する書籍を集めている。手品、奇術から超能力や魔術、そして新興宗教もその範疇の一つなのである。

特に、オウム真理教は、教祖の麻原彰晃こと松本智津夫が、空中浮揚が出来ると称して雑誌に売り込んだ座禅を組んで筋力で飛び上がっている写真を見てから、何てバカな奴なんだろう。こんな人間を尊師と崇めている高学歴の人間達は学業の成績は良かったのだろうけど、いわゆる頭が悪い人間なのだろうなぁと感じていたものだった。

そんなオウム真理教であったが、先ごろ、菊地直子や高橋克也が捕まって、またひとしきりオウム真理教がクローズアップされたので、この週刊誌も買って置こうと思ったのだ。

何故に、高学歴のいわゆる勉強ができる人間が、こんな麻原みたいな奴の言うままになっていたのだろうか?何度この手の本を読んでも良く理解できない。

そもそも、新興宗教にハマる人間の気持ちが理解出来ない。恐らくは、エリートと云われている人達も、心のどこかに不満や不安を持っているのだろう。自分ひとりでは解決できないから、妖しげな教祖や教団や占い師なんかの言うことに頼って生きようとする弱い心の持ち主なのだろう。

弱い心の人間は、虚勢を張りたがるものだ。だから必要以上に過剰反応をしたのだろう。人間はヒエラルキーに弱いものだ。実態の伴わない架空のものであっても高い地位を求め、権力を握っている人間に擦り寄っていくのだろう。それを上手く利用されたのだろう。

誰がどこからどう見たって、俗物の典型みたいな人間を聖者とあげめるなんて狂気の沙汰である。

私の周りにも、妖しげな新興宗教にハマっている人間が数多くいるが、彼等は、その宗教がインチキだと分かっても、エリートとしてのプライドがあるから、自分から否定する事が出来なくなるのだろう。

頑なになって、益々その宗教にのめり込んでいくようである。だが、その本人だけの問題ならばまだ許されるかもしれないが、他人を不幸に巻き込んでいく神経は理解が出来ない。

ハタから見てると金、カネ、かねの世界が宗教とは片腹痛いがなぁ。

オウムが起こした地下鉄サリン事件から17年が経過して、日本人の意識からオウムが消えようとしていた頃でもあったから、菊地直子や高橋克也が捕まったのは何かの警告であろうと思う今日この頃なのであった。