«前の日記(■2012-07-29-Sunday) 最新 次の日記(■2012-07-31-Tuesday)»
 | トップ |  | ビル概要 |  | テナント構成 |  | 沿革 |  | アクセス |

観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2012-07-30-Monday 北海道総合開発委員会

30日(月)に札幌の

「かでる2・7」を会場にして平成24年度北海道総合開発委員会が開催された。

この委員会は2000年度から概ね10年間の北海道の開発計画を立案し、その後はこの計画の進捗状況等を調査する役目である。私は1998年の立案時からこの委員会の参与を務めているが、この委員会の任期は2年であり、今回がその入れ替え時期で、顧問2名、委員15名、参与6名中の内、委員の6名が入れ替ったのであった。

冒頭に高橋はるみ知事の北海道新幹線の着工が認められたという挨拶があったし、委員の中にも新幹線の着工が決まって良かったという意見が多かったが、私は?である。以前にこのブログにも書いたが、消費税の増税が決まったら早速に公共事業をバンバン認めるという政治家の姿勢が気になるからだ。北海道としてはこれで九州の鹿児島から札幌まで新幹線で繋がると云う安心感があるのだろうが、これからの人口減少社会の日本で新幹線がさほど重要な公共事業だとは思えない。

今回の総合開発委員会には直接関係がないので、私はあえて、新幹線に対する疑問は呈さなかったのだが・・・。

この委員会が2000年度からの計画を推進した後に、100年に一度のリーマンショック、1000年に一度の東日本大震災、そして福島第一原発事故が起きたことで、計画を見直してはどうか?と言う意見が出る。

また、別の委員からは、立案、進捗状況の調査だけでなく、実現への道筋を立ててはどうか?といった意見も出た。

この意見に対して、委員長が何故だか私を指名して振ってきたので私は「年に1回か2回程度で、2時間程の会議時間の中で、そこまでやれと云うのはとても無理だろう。会議を立案時くらいに頻繁に開催でもしない限り、具体的な実現案を考えるというのは無茶だし、道庁もそこまでは、この委員会に望んではいないのではないか?」と言ったら、概ね委員はそうだ、そうだということになった。

しかし、実際に大震災など多くの出来事が起こってから、計画にそぐわない事態が出てきていることも事実だから、事業の見直しというか、メリハリを付け直すというか何等かの改善策は必要である。

道庁側も年に数度の道民の声を聞きました。審査してもらっていますという様なアリバイ作りはやめて、本当に意義のある会議にして欲しいと思う次第である。