大道芸フェスティバルの実行委員会や事務部の対応のまずさでプロデューサー役の方に呆れられてしまい、最後には「来年はもう大道芸をやらない。」とまで言われてしまったのであった。
最大の原因は事前の連絡や準備に不備が多かったからであるが、それ以外にも、平原まつり全体のトータルプロデュースが出来ていない為に、あちらこちらで大きな音の出るイベントが重なったり、決められたタイムスケジュールを守らずにフライングして音を出したり、必要以上の大音量で周りに迷惑をかける出演者も居たりして「こんな演技環境なら、芸人さんに帯広に来てと声を掛けることは、芸人さんに申し訳なくて出来ないから、来年の平原まつりに大道芸人は呼べない。」ということになったのである。
その問題を解決する為にまつりに関わる各種の部門の人も交えての会議を開催したのであるが・・・。
結局、11年前の最初からある諸問題がこれまで一向に解決出来ていないことが原因なのであった。
ここら辺で、平原まつりの在り方を再検討する時期に来ているのかもしれない。
最大の問題は、平原通りの7〜11丁目の5街区と広小路の4街区が銘々にイベントを組んで、それをまつり実行委員会が「表」に張り付けるだけのことが問題なのである。まつり全体をトータルに見て、音楽をやる場所、大道芸をやる場所、ゲームをやる場所、踊りをやる場所など適切な割り振りをすれば良いのだが、それぞれが組んだイベントを並べるだけだから、音の出るイベント同士が隣合わせては音の大きさを競いあったりしてしまうのである。
大道芸は、音に弱いと云う弱点を持っている。これは観客とのコミュニケーションを取りながらおこなう芸能という点ではいたしかたない部分である。例えばパントマイムなどではBGMや効果音に合わせた演技をする芸人がいたとすると近くで大音量の音楽が掛かり始めたら、もう完全にお手上げになってしまうのだ。
また、14:00から大音量の出し物があると判っている場合は、大道芸は14:00までに終了するようにプログラミングするのだが、その出し物がフライングして13:40頃から音を出してリハーサルをしてしまう。大道芸が丁度クライマックスに向かって観客や会場を盛り上げている時にリハーサルで音を出されては大道芸はもうお手上げだ。
時間割はきっちりと守ってもらわなければ、大道芸をする場所が作れないのである。一応、会議では事前に各街区の担当者に依頼して大道芸用に場所と時間を作ってもらうようにするしかないという。
これはやってみなければ判らないということでもある。
果たしてこんな状態で来年、大道芸が出来るのだろうか?とても心配な状況である。