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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2012-09-01-Saturday 大道芸について

以下の文章はまつり実行委員会に

提出するつもりで書いたものであるが東京のプロデューサーさんのものと重複するので、私のものは実際には未提出のままである。

「平原まつりに於ける大道芸の在り方について」

大道芸が初めて平原まつりに参加したのは2002年からのことで、今年で11回目(実行委員会組織になってからは8回目)になりましたが、平原まつりの演目としてはまだまだ新参モノであります。

平原まつりは地元の方々が日頃から励んでおられる芸能事の発表の場であるという認識も根強いものがありました。そんな中で大道芸がややマンネリ化していたまつりに新風を注いだと云う自負は持っています。

現在、日本では静岡・野毛・横浜・三軒茶屋・高円寺・さいたま新都心・大須・小倉など等の大道芸フェスティバルが全国的にも有名となっていますが、帯広の大道芸フェスティバルは、余所の場所の大道芸フェスティバルとはまたチョッと異なった形態で芸人を招聘しています。

最初(2002年)に帯広で大道芸を始めたファニーボーンズ(当時はクリスピー・クリス&キャプテン・ケーボー)が、彼等が芸人としてリスペクトしている一流の芸人に「8月の帯広って気候は快適だし、食べ物も美味しいから、帯広に大道芸文化を広めることを一緒にやらないか?楽しいよ!」と誘ってくれているからです。だからギャラ等お金の問題はさておいて、余所の街とは違った面白い大道芸フェスティバルを帯広に創り出す為に協力してくれているのです。その為、余所の街の大道芸フェスティバルよりも優秀な超一流の芸人ばかりが集まってくれるフェスティバルとして一部大道芸の熱心なファンの方々には人気が有り、毎年、この時期に本州から帯広まで訪れてくれる人達も大勢現れるようになりました。

大道芸という芸能はお客さんとのコミュニケーションが重要な要素になります。いわゆるお客さんをイジッたり、芸に引っ張り込んだりもします。また、パントマイムなどでは、音楽や効果音に合わせての演技を行ったりもします。その為、大道芸は大きな音に弱いと云う弱点があるのです。

平原まつりは「市民のまつり」でありますから、日頃から鍛錬している芸事の披露には最適の場所でありましょう。太鼓やブラスバンドやロックバンドなどの演奏、ダンスや踊りの音楽などがあるのは至極当然のことと考えています。しかし、新参モノの大道芸にも適切な場所を提供してもらいたいと願っているのです。それはプログラムの組み方を工夫すれば可能だとも思っています。

しかし、今年の平原まつりでは、例えば14:00〜16:00までと云う大きな音が出る演目があったとすると、リハーサルで13:30くらいから音を出し始めてしまうようなフライング気味のケースが目立ちました。

大道芸人は大きな音が出る14:00前に演技を終了しようとプログラムを組み立てています。お客さんとのコミュニケーションがクライマックスに近づく時間帯に、リハーサルで音を出されてしまったのでは大道芸は成り立ちません。

時間割を14:00〜16:00と割り振られたのなら、音を出すリハーサルも14:00からにしてもらわなければ困りますし、後片付けも16:00までにしてもらわなければ、他の演目が後ろにズレ込み迷惑してしまうことになります。まつり実行委員会がスケジュールの管理をすることが重要だと感じました。

また、バンド演奏でも、平原まつり会場で演技や演奏をしているのはそのバンドだけではないのに独演会の様に大音量のスピーカーで、近くで会話も出来ないような状況がありました。

また、命がけのバランス芸(中国雑技)の横でバスケットボールが飛んでくるかもしれない危険な状況を招いたことは、場所の配置の適切さに欠けていたと感じました。これには当大道芸側のスタッフが事前に場所やスケジュールの状況を熟知していなかったのが一番の問題でしたし、13日の雨によって勝毎花火大会が一日順延されたことで勝毎のスタッフが14日初日に不在になったという問題もありました。しかし、他の出演者側にも演目同士の共存・共栄という精神が必要だと感じます。

大道芸を見に来てくださるお客様からは「大道芸のスケジュールは場所も時間もハッキリ表示もされないし、本部に行って聞いても判らないという。一体どうなっているんだ。」と云うお叱りの言葉を何度も聞きました。変更に次ぐ変更でお客様に大変な迷惑をお掛けしてしまいました。

平原通りと広小路の街区の使い方も、まつり実行委員会で主導的にコントロールする必要があるのではないでしょうか?各街区から出されるスケジュール表を並べ替えるだけでは、この種の混乱は収まらないでしょう。

飲食コーナーには飲食に適切な場所、音の出る芸能事には大音量でも適切な場所、大道芸には大道芸の適切な場所、ゲーム等の場所をトータルかつ適切に考えることが必要だと感じます。特に大音量の音楽関係は、その配置場所と音量を適切にコントロールしなければ、音が混じり合ってしまって、ただの雑音にしか聞こえなくなる危険性すら感じました。

大道芸フェスティバルとしては、来年の平原まつりにおいて、大きな音のする演目のすぐ近くではない大道芸専用の場所が欲しいですし、与えられた時間割り以外には音を出さない管理体制を行って欲しいと願います。

「今年のような演技環境や場所では、申し訳なくて一流の芸人に声を掛けられない」とプロデュサーが申しておりますので、状況の改善をお約束していただけない場合は来年の平原まつりに大道芸が参加することは極めて困難な状況となっております。

なにとぞ前向きな検討をお願い致します。