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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2012-11-03-Saturday 暴走!真紀子

田中真紀子文科相がまたやった!

2日、突如、大学の設置認可を厳格化すると言い出して、札幌の札幌保健医療大学など3大学の新設を不認可にした。

この3大学は来春の開学に向け準備を進めていたというから大迷惑だろう。3大学はこの大学新設の為に結構な費用を掛けて、新校舎や教授陣確保や生徒確保の為に活動しているだろうから、それこそ不認可で開学出来なければ、その損失は大きい。

田中真紀子大臣の言い草だと、大学が多過ぎて、経営的な問題もあるから抜本的な見直しが必要とのことだが、こんな直前に不認可にされたら、それこそ、これが原因で経営が傾く危険だってあるだろうに・・・。

なんとも人騒がせな社会性が欠落した人物である。

確かに少子化社会の中で、大学の数は多過ぎることは多過ぎる。田中大臣の「量より質」というのもうなずけるが、新設基準を厳格化するならこんなに急激ではなく、今回は認めるが次回以降は厳格化するというのが普通の対応だろう。困った人だ。

しかし、大学側も、どうせ田中大臣の任期は後もっても数カ月だと思っているだろうから、大臣が代わればまた元に戻るとは考えているだろう。最悪1年先延ばしで対応するのではないだろうか?

私が帯広市に地球環境問題を考える「国際環境大学」を新設させようと、青年会議所や帯広市大学設置期成会などで活動していたのは1992〜97年までであった。この時分には、国の大学新設は原則として認めていないはずであったがなぁ〜。1992年当時は十勝に大学は帯広畜産大学と大谷短期大学の2校しかなく。文部省の基準も十勝なら特例で認可できるからということだったと記憶している。

この1992年当時の日本の大学数は523校であったが、2012年では783校であるというから、この20年間で260校も増えている。いつの間にこんなに増えていたのだろう。

同じ20年間で高校生の数は15%も減っているのに、大学の数はこんなに増えているのだから、ツブレル大学が出て来るのは必然であろう。

これは明らかに文科省の政策がオカシイ。

田中真紀子大臣の言うことにも一理あるのはこういうところである。逆に田中大臣の暴走で、また真紀子がバカなことをやったと片付けられて、また元に戻ってしまうことの方を懸念する。これを機会に大学の数は減らす方向にもって行くべきだろうと思う。