11日日曜日の最終日、男子は三井住友VISA太平洋マスターズ、女子は伊藤園レディースである。
前日には男子は石川遼選手が久し振りにトップにいたし、女子はこの試合を最後にアメリカツアーに参戦する有村智恵がトップに立っている。
石川はここ2年間無勝利だし、有村は日本での最終戦を勝ってアメリカに乗り込みたいと、見た目にもかなり気合が入っているようだ。
テレビに映った時点で石川はトップをキープ、10,11,12番と3連続バーディで2位に4打差を着けて16アンダーである。今回は楽勝だなぁ〜と思って見ていたら・・・。
13番でそう長くもなかった3mほどのバーディパットから3パットしてボギーにした時点で、あれあれ、緊張し始めたのかなぁ〜という感じがした。
しかし、次の14番ですぐにバーディを取って再び4打差にした。残りは4ホール。普通なら楽勝のパターンであるが、ここから苦しんだのである。石川は16・17番で連続ボギー、2位の松村は17番でバーディを取ってついに1打差で18番を迎えた。この18番はイーグルも取れるがグリーン前の池が利いていて池ポチャにしてしまう選手も多い。アマチュアで追い上げていた松山も18番で池に入れてボギーにしてしまったから面白いコースである。
松村も石川も共にティショットは280ヤードでフェアウェイセンター、1ヤードほど短くて先に打った松村はミスショットだったが運良く13mに2オンした。難しい位置だが、こう云う時は運が良い方が強いものだ。後に打った石川は池をギリギリ越えてピン手前7mに2オンした。これで圧倒的に石川有利になった。
松村はイーグルパットを沈めるしかない。時間を掛けて臨んだが、惜しくも数㎝外れてバーディ。石川は2パットでも勝利だ。下からのラインだから3パットはないだろうから、余裕を持って打てた。
石川遼、実に2年振りの勝利である。インタヴューでも泣いていたが、この未勝利の2年間は精神的にもかなり苦しかったのだろう。だが、これで一皮むけるのではないだろうか?来年からが楽しみである。
一方、女子の方は、男子ゴルフのCMの間にチョコチョコとチャンネルを変えては見ていたが、まずはグリーンの速さの違いに驚いた。女子のパチンとパターを打っている。あの勢いで打ったら、男子の御殿場コースのグリーンなら外に飛びだすんじゃぁないかと思ったほどの差であった。
有村は18番で打ってはいけない右の木の手前に打ってしまった。ピン方向には打てない位置である。インテンショナルフックで攻めたが右のバンカーに入れてしまい。バンカーショットは距離を残してしまいボギーを叩いて、2位で1打差だったイボミがパーを取って並ばれ、プレーオフの末に負けた。
有村はず〜っと緊張感を保ちながらプレーしていたのに、最後の最後でミスをしてしまった。18番のティショットで集中力が一瞬途切れてしまったのだろうか?悔まれる負け方だろう。
ゴルフは何が起こるか判らないから、テレビで見ていても楽しい。