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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2012-12-19-Wednesday マヤ暦

人間って云うのは懲りないものだなぁ〜。

かつて、私が高校1年生の時に出版され、大ベストセラーになった五島勉著の「ノストラダムスの大予言(祥伝社刊)昭和48(1973)年11月25日初版発行」は日本中でものすごい話題になった。

私もすぐに読みたくて、帯広中の本屋を探し求めたが、どこの店でも売り切れで、めったに人から本は借りずに購入して読む私が、珍しく友人から借りて読んだほどであった。

この本では「1999年7の月・・・」に世界が滅亡すると云う予言であったから、まだ26年も先の話だし、16歳の高校1年生には実感が湧かなかったのが現実であった。

しかし、1999年が近づいてきた頃から再び、このノストラダムスの大ブームが起きて、ノストラダムス関係本が随分とたくさんに出版されたものであった。

かの「オウム真理教」が起こした数々の事件の大本にも、このノストラダムスの終末予言が影響していたと言われている。

だが、1999年7月には何も起こらなかった。

ノストラダムスの予言の解釈本を書いた人間の中には、素直に間違いでしたと認める者もいたが、中には解釈の仕方が間違っていたと主張して、未だにノストラダムスの予言解釈の本を書いているご仁もいる。

今朝のテレビのワイドショーを見ていたら、今度は「マヤ暦」だと云う。

懲りない人が大勢いるものだ。

何でもマヤ暦は2012年12月21日で終わっているから、次の日に世界は滅亡するのだということらしい。

私は趣味のマジックから派生して、世界中の「不思議」を研究してるから、マヤ暦のことも当然調べているが、要はノストラダムスの予言と同じく「後付け」の「こじつけ」ばかりである。

もっともらしい嘘には、少しずつ真実や科学的な装いをマブシテ、さも信じるに足りるものだという様な雰囲気を上手く醸成させるものだ。

このマヤ暦も、天体観測技術に優れていたマヤ人は、1年が365.242日で閏年の存在も知っていたとか、マヤの遺跡からは宇宙船を操縦している人のレリーフがあるとか、そういう類のことを巧妙にマブシテあるのだ。スピリチュアルが好きな人なら、飛び付きそうな内容だが・・・。

もし、仮に当たっていたとしても、世界が滅亡してしまってほとんどの人間が死んでしまうのだとしたら、自分一人だけが助かったって仕様がないだろうに・・・。

自分だけは助かりたいと思っていても、そう云う命根性が汚ない人間から先に死ぬのがこの世の相場ってもんだろう。

こういう予言の類が流行るのは、世の中が不安で不満なせいだろう。もっと政治がしっかりすれば、こういう騒動は起こらないものだ。