«前の日記(■2013-01-20-Sunday) 最新 次の日記(■2013-01-22-Tuesday)»
 | トップ |  | ビル概要 |  | テナント構成 |  | 沿革 |  | アクセス |

観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2013-01-21-Monday 大鵬

大鵬こと納谷幸喜さんが亡くなった。

72歳であった。「巨人・大鵬・玉子焼き」1960年代の子供の好きなものの三点セットと言われていた。1958年生まれの私はまさにこの世代の真っただ中であった。

昭和30〜40年代のテレビに映るスポーツ中継と云えば野球と相撲しかなかった。プロ野球のナイターはセリーグの巨人戦しか映さないから、自然と他の球団の選手よりも巨人軍の選手の顔と名前を覚える機会が多くなる仕掛けだ。また巨人には長嶋茂雄、王貞治の2枚看板があって、川上巨人は9連覇を達成するなど無敵の強さを誇った。

相撲も、横綱は大鵬と柏戸が2枚看板であったし、なかでも大鵬は優勝32回、45連勝などこちらも無敵を誇った。

子供は強いヒーローが大好きだから、無敵の巨人と大鵬はヒーローであったのだ。その少し前のプロレスの力道山は若くして死んでしまったから、私の年代ではヒーローには成り切れなかった。

大鵬は弟子屈町出身と云うことであったから、小学6年生の修学旅行で弟子屈町の温泉に行った際のお土産と云えば「大鵬せんべい」であった。中には大鵬の朱色の手形が入っていてとても嬉しかった記憶がある。

大鵬の所属していた部屋は二所ノ関部屋が初場所を前に廃部屋となってしまった。人間は気力を失うと死んでしまうものらしいから、この在籍していた部屋が無くなったことも影響しているのかもしれない。

長嶋茂雄が脳梗塞で倒れ、大鵬も同じ病気で苦しんだ。まだ元気なのは王貞治だけである。

今の子ども達で長嶋・王・大鵬を知っている人間が、いったいどれくらいの数居るだろうか?

永遠に不滅なのは玉子焼きだけなのかもしれない。時とは残酷なもでもある。