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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2013-02-05-Tuesday 地震の被害

帯広の震度は5弱

結構大きな揺れであった。

特にビルの上層階は揺れ幅が増幅されるのであろう。

私のビルも4〜7階の被害が大きかった。

4階のシニアケアーショップ「パーム」に飾ってあったフランス製の真鍮象嵌が施された大きな装飾時計は、地震対策で針金で壁に固定したいたにも関わらず足の部分が揺れの重さに耐えられずに折れて落下してしまった。とても高価な時計だったのに・・・。その他、石膏製の彫刻芸術品や陶器製の犬の置物などが割れてしまった。

6階は「マジック図書館」はガラス製の引き戸が付いていたので本の落下は無かったが、そのガラスの引き戸の1枚が落下して割れたのと本棚がズレたぐらいであったが、新聞に載っていた長崎屋4階の喜久屋書店の本が棚から落ちて散乱している写真を見たら、ガラス戸の有る無しで随分違うものだなぁ〜と思った。

事務所はスチール製の本棚がバラバラに落下して中身の資料が散乱、机の上の本棚も落下して資料などで足の踏み場もないような状況である。

以前の地震の際に、スチール製のロッカーや書棚が動き回ったので、天井から移動防止のつっかえ棒を付けていたのだが、それがひしゃげていた。しかし、これを付けていたお陰で移動幅は数㎝に留まったのでこれは地震対策が上手く機能した例である。

しかし、固定していないコピー機や机などは数十㎝もズレているから、これを動かなくする必要があるだろう。

一番大きな被害は、西側の大きな窓ガラスが割れて路面に落下したことである。幸いにも通行人に怪我がなくて良かった。

塗装や床材でハッキリとは見えないが、どうやら階段や床などにクラックが入っているようである。緊急に建物の点検を専門業者にさせないとならないだろう。

事務所に飾ってあった石膏の芸術品などが数点、落下して割れてしまった。絵画の額も1点が落下して額が壊れた。

神棚の瀬戸物類も落下破損した。形あるものはいつかは壊れるものだが、何だかとても虚しい気持ちになる。

翌日の新聞を見ても、人が死んでいないからなのか扱いが小さいように感じる。帯広市内では寒冷地建設で土台がしっかりしているから一般住宅の被害は小さかったようである。十勝内部の直下型地震だったからだろうか最初の縦揺れが大きかったようで高層建築の上層階の被害が目立つようだ。

私のビルの6階の窓ガラスが割れた原因を私なりに分析すると、私のビルは北側と南側が隣のビルとくっ付いている。何で父がこんな建て方をしたのか理解に苦しむ建て方なのだが、・・・。

最初は直下型の縦揺れで、その後は南北の揺れに変わった。

北側に直結するビルと南側に直結するビルの揺れ方が異なって、真ん中の私のビルの中心に歪が集まり、その圧力でガラスが割れたのではないかと推測している。こんな割れ方は初めてである。

これから修繕をしなければならないが、保険は利かないという。特殊なガラスであるしサイズも大きい。6階だから取り付けには高所作業車もしくは足場が必要になるので結構大きな費用になるだろう。

ガラスの業者が来て「イヤ〜よく誰も怪我しなかったなぁ〜、もしも大きな破片が直撃したら死んじゃうよ」と言っていた。

本当に怪我人が出なかったのは幸いであった。

地震多発地帯に住んでいるのだから仕方がないのだろうが・・・。東日本大震災のような復興費用は適用にはならない。

無常感というか、喪失感というかなんだか虚しい気持ちで満たされている。2日の夜中にエレベータが停まっている中、1階と6階を重たい物を持って何度も階段で往復したから太ももの筋肉がパンパンになっているし、持病の腰も限界に近い。よ〜しっ片付けるぞ!という気力も湧いてこない。

ニュースでの軽い扱われ方もあるのだろうが、地元でも被害が少なかった人達は、何事もなかったかのように活動を始めた。

東日本大震災の被害者の方々の受けている疎外感みたいな感覚がなんだか少し理解できるような気がする。

地震とは困ったものであることよ。