これまで夏の気候の暖かい時にしか来た事がない彼等は、3月とは言え暴風雪が吹き荒れる帯広に来るのは初めてである。寒〜い、信じられな〜い、を繰り返していた。昔の北海道はこんなもんじゃ〜なかった。家の中ももっと寒かったんだよと話したら人間の住む所じゃ〜ない。と言っていた(笑)。
この日も日曜日であるから会社は休みであるが10:30〜から見たいと言う。13:30〜からは6階で「北の大地de大道芸フェスティバル」の実行委員会のメンバー3人と勝毎の事業部2人と観光コンベンション協会の平原まつり担当委員との会議である。
去年の平原まつりでの大道芸の扱いは、それはヒドイものであった。
平原まつりの事務局がまつり全体を掌握していないから、プログラムや開催場所がバラバラで統一性がまったく感じられない。音楽物の出し物がそこら中で展開されているから、お互いの音が干渉し合っているし、場所もバラバラだからプログラムとしてまつり全体が生きてこないやり方になっている。
平原通商店街の7・8・9・10・11丁目街区と広小路の1・2・3・4街区がそれぞれ独自にプログラムを作って、そこにまつり実行委員会のプログラムが足さされるから、似た様なプログラムがあっちでも、こっちでも展開されているのだ。しかも、統一ルールがないから、与えられた時間枠以外にもリハーサルと称して大きな音を出すから、音に敏感な芸風の大道芸なら芸にならないから困るのだ。
その辺の問題が解決されないなら、仲間内で声を掛け合って来てもらっている帯広の大道芸の仕組みだと、芸人に声を掛けてくれる金丸社長の立場がなくなってしまう。
なにせ、大道芸を演じられる場所や環境が用意できない大道芸フェスティバルになっているからなのだ。
去年は13日に雨が降った為に、勝毎花火大会が一日順延し、勝毎のスタッフが不足するという緊急事態があったとはいえ、事前の対応も含めて極めて不十分でおそまつなものであったことは否めない事実である。
この辺の問題の解決を確約してもらいたいというのは当たり前以前の話である。
10日の会議では、その確認をしたのである。「去年と同じ体制なら、帯広では大道芸はもうやれない」という金丸社長の意向をハッキリと伝えた結果、最終的には「フェスティバルの形式になってから今年が第10回目だから、今年はやりましょう。ただし、今年のフェスティバルが去年と同じ程度だったら、今回で終わりということでやりましょう」という結論になった。今年は何とか事務局もしっかりと運営して、素晴らしい大道芸を帯広市民に見せたいものである。
18時から懇親会をするというので、会議終了後も引き続きマジック道具の調査である。なんだかんだで、2日間通算すると10時間近くも調査していたことになるが、さすがにこれだけの数があると全部を綿密に調べることは難しい。
どの道、今年の夏までには私の方の分類調査作業もたいして進まないだろうから、続きはまたお盆にすることにしたのであった。
結局、2日間で大きな段ボール1個に一杯の道具を宅配便で送ることになった。今回持ち帰るマジック道具で、彼等の芸の幅が広がってくれたら、それが私としては一番嬉しいことである。