GWに何もすることがないから映画「リンカーン」を観に行った。
毎週の様に、夫婦50歳割引料金制を活用して、二人で2000円と云う値段で2〜3時間も楽しめるのだからこんなに安上がりな娯楽はない。
しかし、帯広の映画館で現在、上映されている映画は子供向けのアニメ以外はほとんど観てしまっている。帯広のシネマコンプレックスは私の観たい映画が掛からないことが多いから、観るモノが少なくて難儀しているのだ。
昼から上映する「リンカーン」を観た。
S・スピルバーグが監督しているし、アカデミー主演男優賞も受賞している映画だから観る前から愚作ではないだろうと思っていた。
案の定、なかなか楽しめる映画であった。
感想は、政治家と云うものは、清廉潔白なだけでは務まらないのだなぁ〜理想を実現させる為には、権謀術数も駆使するのだなぁ〜ということである。
リンカーンの発する言葉は、軽いジョークでも意味深長であるし、説得力がある。演説の内容は後世まで伝わるほど素晴らしい内容である。
近年、こうした腹の据わった大きな人物の政治家の存在が少ないのは何故なんだろうか?
悪妻と評判の夫人の描き方が、まだしも可愛らしかったのは、リンカーンに対する敬意なのであろうか?
奴隷解放にこんな政治的な駆け引きがあったことは、アメリカ国民もあまり知らないんじゃぁないだろうか?
一寸前に観た「ジャンゴ」と奴隷制の描き方、視点が異なるのがとても面白かった。是非、この2本を一緒に観る事をお勧めする。