どこにも出掛ける予定は入っていない。
家で読書三昧をしようと本をたくさん購入してベッドに寝転んで読むのがこのGWの過ごし方と決めていたのだが・・・。
「何もする事が無いなら食事ぐらい作ってもよいのよ」と妻が言うので、ゴロゴロばかりしているのも芸がないから、リクエストに応えてビーフシチュウを作ることにした。
私の作るビーフシチュウは我が家では評判が良いのである。
音階はたっぷり時間があるから、じっくりと一日半を掛けてつくることにした。
こういう料理は少量だけ作っても良い味はなかなか出せないから10人分くらいの量を作ることにして、まずは材料を買いに行く。
肉屋さんに行って十勝和牛のサシが入った良いところを4㎝角程度のサイコロ状にカットしてもらう。肉代をケチって良い肉を使わなければ美味しいビーフシチュウにはならないのだ。
この肉に塩コショウをしてから四隅を強火で焦げ目がつくくらいに炒めて肉汁を閉じ込める。これが肉を柔らかくする方法なのである。この肉を今度は赤ワインで茹でるのである。その間に微塵切りしたタマネギ2個をバターでキツネ色になるまでソテーする。そこにリンゴを微塵切りして同じくバターでソテーしたものとニンジン(一口大)をソテーしたものを合わせて茹でる。ここに赤ワインで茹でた肉をワインの汁ごと一緒にして、さらに野菜ジュースを混ぜて半日茹でる。
翌日の朝に、再度火を入れてから、肉とニンジンを取り出し、タマネギとリンゴの微塵切りしたものを裏ごしする。これを裏ごししないとシチュウがザラついた舌触りになるからだ。
この裏ごししたスープに肉と人参を戻してデミグラスソースを融かす。私はハインツの缶とS&Bのルーを足して使う。
1時間程弱火で温めてから、タマネギとジャガイモをソテーしたものを一緒にしてから、ヨーグルトを入れて味を調えて更に1時間ほど弱火で温めれば完成である。
微妙な味付けは起業秘密であるが、食べる直前にお好みで生クリームを垂らせばまろやかになる。
フランスパンを添えたらまさに洋食屋も真っ青のビーフシチュウの出来あがりである。
今回は妻の実家の両親と、ちょうどそこに訪問していた妻の伯父の家族に振舞った。
高評価だったのは言うまでもない。