耳で聞いていたら、懐かしい名前が出たのでアレッと思って画面を眺めたら東海大学教授で地震予知研究センター長の長尾年恭さんが映った。
地震の予知で活躍している様子だ。
長尾さんとは学生時代に趣味のマジックで一緒に活動した仲である。当時、彼は千葉大学のマジッククラブに入っていて、私は駒澤大学のマジッククラブであったが、大学3〜4年にかけて一緒に「マジックコミュニティ マークル」と云う組織を立ち上げたのである。
当時、関東の大学には「関東大学奇術連盟」という組織があって、慶応、早稲田、明治(2)、立教、法政(2)、東洋、中央、神奈川、日芸など9校11団体が加盟していた。
駒澤大学のマジッククラブの先輩達も、連盟に加盟させて欲しいと頼んだが技術が未熟だと断られた経緯があったのだ。
そこで、私が中心になって連盟に入れてもらえない大学のマジッククラブに呼び掛けて集め、新しい団体を立ち上げようということにしたのである。
呼び掛けに応じて最初に参加してくれたのが専修と千葉であった。
特に千葉大学の長尾さんは、恐れ多くて声も掛けられなかった東京大学や東京女子大学にも声を掛けてくれて参加をさせてくれた大功労者であった。
結局、駒澤、専修、千葉、東京、東京女子、学習院、工学院の7校が正式に参加、成蹊、東京理科大、独協が検討中という体制で1979年にスタートしたのであった。
長尾さんとは近年は年賀状のやり取りだけであるが、テレビに映った顔を久し振りに見て懐かしく思い出した次第である。彼は南極にも行っていた。
今でもマジックをやっているのだろうか?
その長尾さんが4月22日のモーニングバードという朝の情報番組に出て、ごく近い将来に福島沖に大きな地震と津波が発生する危険性が高いと発言したという。彼は真面目で温厚な人であるから嘘偽りを言う人ではないだけに何だかとても恐ろしい。
こればかりは現実にならないで欲しいものである。