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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2013-05-14-Tuesday ホスピタリティ

先月行った会津若松の旅館

「芦名」から絵ハガキで「遠いところから来ていただきありがとうございました。云々・・・」と云う内容の礼状が届いた。

芦名はたった11部屋しかない小さな旅館だから、こういったアフターケアが出来るのだろうが、それでも貰った方は客を大切に扱っているのだなぁと感激するし、泊った時のことを思い出しもするから、嬉しく思って会津に再度行った時にはもう一度泊ろうと思うものである。また、たとえ再度行く機会がなくても、知人などに「芦名は良い旅館だったよ。今度是非泊って見たら良いよ」と口づてで教えることにもつながるだろう。

このアフターケアに掛かる費用はハガキ代のたった50円でしかない。

後はハガキに手書きでちょっとした文章を書く手間が掛かるだけである。それを惜しまずにやれば、広告宣伝費に何十万円も掛けるよりも遥かに効率の良い、しかも良質の宣伝になるのである。

大型のホテルには、こう云うサービスは出来ないだろう。客の数が違うのだから当然と云えば当然なのだろうが、それでもやってやれないことはない。

要は、帰ってしまった客は、もう関係ないと考えるのか、それとも、リピーター若しくはスピーカーになってくれると考えるのかの違いでもあるだろう。

客がやれ不景気で減った、震災で減ったと言い訳するよりも、こういう細かいホスピタリティを感じさせる行為を継続することが客を呼ぶ。

もはや温泉地でも大型の団体客はめっきり減ってしまって、個人客がほとんどになっている。これは時代の趨勢でもある。昔のままの幹事さんだけを大切にするようなことは時代遅れであろう。

これからは量よりも質の時代である。個人客にいかに満足をさせるかが重要なポイントになっている。