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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2013-07-09-Tuesday 勝毎「論壇」

2013年7月8日十勝毎日新聞「論壇」掲載

「駒澤大学同窓会十勝支部」

他の大学の同窓会活動は知らないが、数多くある同窓会の中でも駒澤大学同窓会は、とてもユニークかつ健全な活動をしているのではないかと思っている。

駒澤大学は約1万5000人の学生がいるマンモス大学である。立地は東京の渋谷駅から地下鉄新玉川線で駒沢大学駅まではわずか7分、そこから大学まで徒歩8分という都市型大学でありながら、隣は緑豊かで広大な駒沢オリンピック公園という環境にあるので、その公園をまるでキャンパスのごとくに使えるほどの恵まれた場所にある。

開学以来130年の歴史を持ち、卒業生は約22万人。47都道府県全てに55の支部(北海道8支部、鹿児島2支部)が存在するが、支部活動助成費として毎年10万円、その他に総会助成金として10万円が支給される。当然ながら、全55支部の会計報告が本部に届けられているのは言うまでもない。その支部の中でもわが十勝支部(246人)の活動は、他支部の手本となるようなユニークな活動を続けており、昨年の「駒澤同窓会だよりvol.43」でも大きく紹介された。

同窓生にはプロ野球選手や芸能人などの著名人が多数おり、その人たちを派遣講師として登録し、全国の支部の総会に派遣してくれる制度がある。

十勝支部は1999年10月3日に中畑清を講師に迎えて設立総会を開催。以来、この派遣講師制度を活用して総会を開催してきた。2009年9月13日の設立10周年の総会では三遊亭貴楽・王楽(共に五代目円楽の弟子)の2人の同窓落語家を招聘し、「駒大寄席」として一般にも開放したところ、200人超もの市民に楽しんでもらった。この時にはまだ二ツ目だった王楽もその年の暮れには真打ちに昇進。有名になる前から招いていた十勝支部をことのほか気に入ってくれて今年で5年連続になるが、毎回ネタを替えて楽しい落語を聞かせてくれる。

十勝支部は映画「禅」の一般上映会も行った。「禅」は駒澤大学の大谷哲夫元総長の原作で、曹洞宗の開祖道元禅師を中村勘太郎(現:勘九郎)が演じた作品。帯広の映画館では上映予定がなかったので、プリンス劇場と交渉して09年2月28日から2週間で19回の上映をしてもらい、およそ1000人の観客を集めて駒澤大学ここに在りを示した。

あす9日は駒大の総会と(東日本大震災被災者の駒大生を援助する)チャリティ落語会(午後6時開演)を北海道ホテルで開催する。

一般の方も無料で入場できるのでこの機会をぜひお見逃しなく。(文中敬称略)