新千歳空港に到着したが、この時間帯だと帯広に向かう列車には間に合わない。翌日は早い列車で帯広に戻って普段通りに仕事をしなければならないから、新千歳空港内にできた新しい温泉施設の「万葉の湯」に泊ることにした。
ここは、新千歳空港ターミナルビルの4階にあり、向かい側には映画館もある。飛行機接続の待ち時間が長い場合やアクシデントで飛ばなくなったりした時に温泉に入って時間をつぶしたり、マッサージを受けたりすることも出来るし、リラックスルームで漫画を読んだり仮眠したりも出来る施設だ。この中に10部屋宿泊できる部屋があるというので、そこに泊ってみることにした。朝食付きで一人5千円というリーズナブルな値段である。
千歳だから観光する必要もないし、後はノンビリと温泉に入ってユックリと眠るだけである。
帯広で予約を入れた段階では、ここもダブルの部屋しか開いていないとのことだったが、キャンセル待ちでツインに変えましたとのこと。まだラッキーは続いているようだ。
温泉もそんなに混んではいない。きっと宿泊以外の、温泉に入るだけの客もいるだろうから・・・。
温泉は、サウナ、ミストサウナ、水風呂、大浴槽、ジェット風呂、露天風呂と種類も多い。まだ新しい施設だから綺麗でもある。足を伸ばして浴槽に入れるのは疲れが取れるし、第一気分が良い。サウナで汗を流すのも旅の疲れを取るには最高だ。
風呂上がりに食堂に行ってみたら、一般メニューは終了していて夜食メニューしかなかったので、私は焼酎の水割りを2杯、妻は生ビールを飲んで今回の旅の話をしながらユッタリとした時間を過ごした。
翌朝は5時に起きて、またお風呂に入りスッキリしてから、バイキングスタイルの朝食を取る。宿泊代に含まれているから無料とのこと、結構食べるもの美味しくて種類もあったから満足したのであった。
07:27の列車で帯広に向かい09:21に到着し、自宅で着替えてから会社に向かう。
今回の東北まつり巡りは実に面白かった。
それぞのまつりに特徴がある。
ねぷたもねぶたも、お囃子の拍子も違うし、掛け声も異なる。凱旋、豊穣など起源も異なるそうだ。日程が集中してるから、今回の私たち夫婦のように順番に回って見る観光客も大勢いるようだ。
どこも3.11の後は観客も減ったというが、昨年からは増えてきているという。やはり、地元を応援するには義援金や寄付金でというよりも、実際に現地に行ってお金を落とすほうが、現地でお金が回るのだから、よっぽど現地の経済を潤すことにつながるだろうと思う。
本来のお金の使い方は、こういう方向が望ましいのではなかろうか。
いそがしいこの時期に無理に時間を作って行って来たが、無理しただけの価値は十分にあった旅であった。