云う本を読んだ。
ラッセンとは、クリスチャン・リース・ラッセンのことで、画家でもありサーファーでもある。
私もバブル時代にラッセンの絵を4枚も購入したから、この本のタイトルを目にして思わず買ってしまった。
私のラッセン作品購入の最初は、マジックとディズニー好きから始まっている。ディズニーが描いたアニメーションにファンタジアという作品がある。クラッシック音楽にアニメーションを乗せた作品だが、その中に魔法使いの弟子という音楽があって、ミッキーマウスが魔法使いの弟子になり、水汲みを箒(ほうき)にやらせる魔法が失敗して水浸しになるという物語りである。
私はこのミッキーマウスの魔法使いの弟子の絵や置物を収集していた。渋谷の公園通りにディズニーショップがあったので、そこに寄ったら近くでアールビバンという会社の展示会が開催されていた。フラッと入ったらディズニーのミッキーマウスの魔法使いの弟子の絵が目に飛び込んで来た。
今までに見た事のないミッキーマウスの絵であった。
それまでラッセンなんて知らなかったが、魔法使いの弟子の絵が気に入って購入してしまった。結構な値段だったように記憶している。
その後で、妙にラッセンが気になるようになってしまい。3枚も追加で購入することになったのであった。
さて「ラッセンとは何であったのか?」は難しくて良く分からない。ラッセンの絵は芸術ではないとか、インテリアアートだとかで、いわゆる絵画の世界とは微妙に異なるポジションに位置しているようなのである。
しかし美術館じゃあるまいし、自分の家の壁に飾る絵なんてものは、別に芸術作品である必要なんてない。
自分が気に入ったものを掛けておけば良いのである。それがポスターであろうが写真であろうが関係ない。余計なお世話である。
私は例え本物で値段が高いからといっても、自分の家の壁にピカソの絵を飾る気にはならない。
この本を読んで、小難しい理屈付けなんて必要ない、要は好きか嫌いかで十分なのであると感じたのであった。