パリーグで東北楽天イーグルスが優勝を決めた。
クローザーにエースの田中将大マー君を持ってきたのは、粋な演出であった。さすが、星野仙一監督もファンサービスというものを良く分かっている。
全員野球と云う言葉が流行ったことがあるが、野球はエースと4番バッターだと、野村克也前監督が言っていたが、やはり投打の核になる絶対的存在というのは大きな力なのだろう。
「頼る」ということが、一概には悪いこととは言い切れまい。
最終的に「頼る」ことの出来る存在がいるからこそ、例え、自分の力が及ばなかったとしても、相手に全力でぶつかることが出来るから成長するのである。
しかし、逆のケースもあるだろう。
絶対的な存在がいるから、どうせ自分がなまけても何とかなるさ・・・と考えるような人が多いと、その組織は腐敗する。
その差をコントロールする役割が監督なのであろう。
優勝した後に楽天球団の社長の紹介番組をチラッとだけ見たが、畑違いの部署からの抜擢人事であったようだ。データを駆使して、アメリカの大リーグのやり方を真似た方法で成功したという。
組織にはこう云う人物も必要なのだろう。
全部を一人でできるようなスーパーマンなんていない。
役割分担がキチンと出来ている組織が生き残るのである。
東日本大震災で多大な被害を被った東北地方を本拠地にするチームが優勝したことは、復興の励みにもなるだろう。
これを機会に、復興にも勢いをつけてもらいたい。
クライマックスシリーズなんていう訳のわからない制度で負けることのないように、もうひと頑張りしてもらって、日本シリーズでも優勝してもらいたいと思う。