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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2013-10-19-Saturday デジャヴ?!

このところ日本を騒がせている

JR北海道の不祥事の数々、みずほ銀行の暴力団への不正融資と隠蔽工作、金融庁検査、台風26号の伊豆大島の土砂災害などのニュースをみているとデジャヴのように感じる。

「デジャヴ(フランス語)」とは、未体験の事柄を「あれっ以前にもどこかで体験したことがあるぞ」と感じることで日本語では「既視感」というが、これらの事と北の屋台で起こっていることが、私にはどうもデジャヴのように感じられるのだ。

どれもが危機意識と危機管理能力の欠如による見て見ぬふりをしての放置。問題発覚後の対応の拙劣さよって事態をより大きくしている。

JR北海道の場合は、「お客様を目的地まで安全に運ぶ」という本業最大の命題が見失われていた。本来は目的達成のための手段である不動産賃貸業など副業の金儲け事業に幹部の関心が向かってしまい、組織全体の安全に対する意識や倫理観が低下していったのではないだろうか。次から次へと出てくる不祥事に根深い問題を感じる。もはや組織としての体をなしていないから一度解体するような荒療治をして再生する必要があるだろう。

みずほ銀行はグループの信販会社を通じた暴力団への融資問題をトップである頭取が知っていながら長年放置し、金融庁検査を受けた際には「トップは知らなかった」と嘘の報告をしたことから傷口を広げてしまった。隠蔽のために一旦嘘をついてしまうと、その嘘を隠すために更に嘘を重ねることになるから、矛盾が矛盾を生んで説明が付かなくなる。みずほ銀行には半沢直樹がいなかったのであろう。

金融庁の方でも、検査時に取締役会などの関連資料などを調べることもなく、みずほ側の言い分をただそのまま鵜呑みにしただけのおざなりの甘い検査をしただけで業務改善命令を出して事態を収拾しようとしたが、その後に、みずほ銀行の報告が二転三転したことで金融庁にも批判が出ている。

台風26号の伊豆大島での土砂災害では、当日、町長、副町長のトップ2人が共に出張中で不在であったという。突然発生する地震とは異なり、台風は進路や大きさがかなりの精度で事前に分かっているのに状況を軽くみて出張に行ったのだから人災の側面もあるのではないか。亡くなれた方が気の毒である。

いずれも「悪いことだ」とか「直さなければいけない」と思っていながら、問題解決を先送りしたり、放置したり、やるべきことをしっかりやらない不作為があったりと共通の原因があるように感じる。

事の大小はあっても全国どこでも同じ様なことが起きている。自分の身の回りにも同じ様なことは起こり得る。「賢者は歴史に学び、愚者は(己の)経験(にしか)に学(べない)ぶ」と言うが、過去の教訓をしっかり活かさねばならないだろう。