張成沢(チャン ソンテク)氏が失脚したと伝えられていたが、朝鮮中央通信が9日「全ての職務から解任して一切の称号も剥奪し、党から除名する決定書が採択された」と報道し、議場から連行される張氏の写真を公開した。
解説では金正恩(キム ジョンウン)が独裁体制を強める為に「自分に逆らったら、たとえ叔父であっても粛清する」という固い決意をみせて、恐怖による統治をしたのではないかと推測していたが・・・。
恐怖による統治ほどもろいものはない。
自分以外はたとえ身内でも信頼や信用が出来なくなってしまう。
こうなると安心して眠ることも出来ずに、いつクーデターが起きるかビクビクしながら暮らさなければならなくなる。これはそうとうのストレスを心身に与えるであろう。
疑心暗鬼を生むという状態になって、他人の言動を疑い出し、ちょっとでも疑念が生じたら粛清をしていく。
最初こそその恐怖による支配が活きるかもしれないが、周りの人間はいつ自分が粛清されるかも判らない状態では、逆に反撃の準備もしておかないと命が危なくなるから、かえってクーデターのタネを蒔いているようなものである。
こうなったら、もはや体制の維持は難しい。北朝鮮の崩壊は意外と近いのかもしれない。