日本でもカジノを解禁しようという検討がなされており、北海道でも小樽・釧路・苫小牧が名乗りを挙げているそうな。
賛成意見も反対意見もあるとのことだが、そんな中、20日に釧路で双方の意見を交わすシンポジュウムが開催されたという記事を読んだ。
釧路市では阿寒湖温泉にカジノを軸とした統合型リゾートを誘致したい意向のようであるが・・・。
私はギャンブルが大嫌いである。
だから日本の法律で許されているパチンコも競馬もやらない。
しかし、ギャンブルの街アメリカのラスベガスには4度も訪れているのだ。ギャンブルが嫌いなのに何故にラスベガスに行くのかと云うとそれは「マジックショー」を観に行く為なのである。
またマジック道具の展示販売会やコンベンションなどもしょっちゅう開催されていて、新しいマジックを仕入れにいくにはとても便利な街なのである。
ラスベガスはギャンブルを始めてから1980年代まではギャングが支配する荒れた街であった。
その後、ギャング達を排除し、家族連れが訪れる街へと変貌させたという。
私が初めてラスベガスを訪れた90年代にはピラミッド型のホテルだとか無料の海賊ショーを楽しめるホテルなどが出来始めた頃で、宿泊料金も安いし、食事の料金も安いし、ショーの料金も安くて、しかも良質のショーを多くのホテルが専用劇場を建てて展開するようになっていたから、一日に2本ずつ異なるショーを堪能することが出来るようになっていた。
ショーの料金は高くても4000円程度から、多少古くなった演し物は2500円程度で見られるのである。
食事もフルコースのディナーが2500円も出せば食べられるし、ホテルの朝食もビュッフェスタイルの食事が5〜8ドル程度なのだからショー好きにとってはまさに天国のような街なのである。
なぜに、こんなに料金が安いのかというと、もちろん集客の為でもあるが、それだけギャンブラー達が落としていくマネーで潤っているからだ。
ホテルのフロントに辿り着くにはカジノの中を通っていかなければならない。だからどんなにギャンブルが嫌いでもスロットマシンの中を通っていかなければならないのだ。
長く滞在しているとその内に、ポケットにある小銭を入れてスロットマシンをやってみるようになる。アメリカのスロットマシンはアメリカの通貨をそのまま入れるようになっていて、当たったら通貨のコインが出てくるのだから、日本のスロットマシンのような専用コインとは違って臨場感がスゴイのだ。
まれにビギナーズラックでジャラジャラと現金が出てきたりしたら思わず嬉しくなってしまう。
カジノでは飲料もタダである。バニーガールの扮装をした女性がトレーにお酒をいれてグラスを持って歩いているから手を挙げて呼び止め、好きな飲物を貰う。チップ社会だから1ドル紙幣を渡すが1ドルが90円程度だから安いものだ。
ギャンブルは嫌いだがお酒が大好きな私は、毎晩カジノでビールをかなり飲んでいたものだった。
こう書くとカジノを奨励しているかのように思われるが、カジノ自体がいくら健全に運営してもそれに付随して悪い人間が集まってくるのが世の常である。
無料の海賊ショーや噴水ショーを見る為にホテルの外を歩くと街には娼婦達が並んでいる。またその類の卑猥なチラシも多い。
家族連れが楽しむ街として宣伝しているから私も一度家族連れで行ったことがあったが、とても子ども連れで行く場所ではないと感じて、それ以後は私一人で行っている。
ラスベガスの空港のロビーにもスロットマシンが置いてあるが、小銭に至るも最後まで絞り取ろうということなのかと感じるほどだ。
ギャンブルは依存症にまではならなくても、一時的に興奮状態になって入れ込んでしまう傾向が強いから、よっぽど意志の強い人でなければ取り込まれてしまう危険性がある。
ただ金儲けや集客の為にカジノを誘致しようなんて考えは止めておいた方がよいと思う。