ゴルフコンペの終了時に支配人から「明日の幕別町長杯オープンコンペ」は参加者が少ないので参加して欲しいと依頼されたのであるが、二日続けてのゴルフは体力的にもシンドイので断わって自宅に戻って来たが、妻が珍しく「明日は何も行事がないから参加したら?」と言うので電話で申し込んだのであった。
しかし、今日のコンペは一緒の組に知り合いはいない。全員初めての人である。参加者数は22人である。これなら参加者のほぼ全員に賞品が当たるであろうから気が楽である。
中コースから東コースの組になった。
2人は私よりも年長で、もう一人は42歳だという。この42歳の人が飛ばすこと飛ばすこと。こんなに飛ばす人は初めてである。
飛ばし過ぎて普通なら何でもないホールでも付きぬけてOBになる。そのかわり真っ直ぐ飛んだら簡単にバーディが来るのだから面白い。トリプルかバーディかという極端なゴルフである。驚いたのは東8番の541ヤードのロングホールであった。
私も飛ばす方であると思っているのだが、私のドライバーを100ヤード以上も超えて飛んでいったのだ。残りが190ヤードだったから350ヤード飛ばしたことになる。第2打を5番ウッドで打ったボールがグリーンをオーバーして行った。このロングホールを2打でオーバーした人を初めて見た。聞けばスピードスケートをやっていたと言う。やはり足腰が強靭で軸がしっかりしているのだろう。
一方で年長の人は一番飛ばないのだが、堅実なゴルフでまったく曲がらない。パットも実に上手くて長いパットをコロンコロンと入れてくる。この人は結局37・38でベスグロであった。
こういう対照的な人と一緒に回って私だけがペースを乱してしまった。昨日に引き続きパットがまるで入らない。簡単にダボを叩いてしまう。結局7つもダボを叩いてしまった。
表彰式では最下位の人から順番に名前を呼ぶのであるが、最下位の22位の人が同じ「サカモト」という名字であったから、一緒に回った組の人も納得した様子で「坂本さん最下位でしたね」と言われたし、私も下の名前が呼ばれるまでは私だと思っていたのだ。しかし私ではなかった。
その後同組の人たちの名前が全て呼ばれても私の名前が呼ばれないのだ。上位者になってもいつまで経っても私の名前が呼ばれない。結局、私は準優勝になってしまった。
ダブルぺリアというのはこれだから面白い。7つのダボがすべて隠しホールに当たり私のハンディは何と22.8にもなってしまったのだ。
私はスコアが悪かったので、隠しホールも聞いていなかったので自分がこんなに上位だとは思ってもいなかったのである。
喜んで良いやら、悪いやら、何だか良く判らないへんなゴルフであった。