現在、帯広のマジック界はスゴイことになっている。
つい先日、帯広に転勤してきた(アマチュア)マジシャンのセリックさんに飲みながらマジックを見せてもらった話しをこのブログに書いたが・・・。
そのセリックさんから「坂本さんに是非会わせたいマジシャンがまだ2人帯広に居る」とメールが入った。
「帯広に居る?・・・」
帯広に生まれて56年、そんなにスゴイマジシャンが帯広に居るという話しはこれまで一度も聞いた事が無い。しかも2人も???
すると「2人とも転勤族でたまたま今年偶然に帯広赴任になったのだ」という。
もちろん二つ返事で会うことにした。
その2人のステージネームは「まじまじしゃん」さんと「スペンサートリックス」さんである。
集まったのは帯広市内のバー。ここのマスターがマジックが出来るということでセリックさんが常連化しているようだ。前回もここに来て飲んだのであった。
約束した時間は21:30。
2人とも仕事が忙しくてなかなか時間が取れないようだ。
マジシャンが集まるとマジックの披露が始まるが、私以外の3人は皆、マニアックなオリジナルのマジックを披露する。
マジックは他人に見せることで上達するものだ。
彼等はほとんど毎日のように他人に披露している、セミプロというかほとんどプロに近い状態である。
日本にマジシャンは数多存在するが、オリジナルのマジックを持っている人は極少ない。マジックを演じる才能とマジックを創る才能はまた別物である。多くのマジシャンは昔からあるマジックをそのまま解説書通りに演じるだけである。私は、それを多少アレンジできる程度のレベルでしかない。
だが、この3人はジャンルもレベルも数段上の存在だ。おそらく現在の日本におけるマジック創造者としてはトップレベルにある人達だと思う。
こんなスゴイマジシャン3人が偶然にもこの時期に帯広に転勤で赴任してきたというのは奇跡に近い確率ではないだろうか。
東京や大阪などのマジシャン人口が多いところで揉まれているから私とはレベルが違い過ぎる。大学を卒業してからは、バーでホステス相手に見せてるだけの「昔の名前で出ています」状態の私にはとても披露できるようなオリジナルマジックは無い。
話しを聞いていると、私がマジックを真剣にやっていた時代との様変わりが激しい。
師も本も必要ない。YOU TUBE と云うすごいツールがあるからだ。
私はPCをワープロとしてしか使用していなかったから、YOU TUBE にマジックの情報がこんなにあるとは知らなかった。
マジック界はドンドンと新しい才能が開花しているようだ。
マジックとインターネットがこんな風に繋がっているとは想像もしていなかったのである。二昔前のマジック界とは世界が完全に異なっている。
因みに3人の年齢を聞いてみたら、私よりそれぞれ2歳、6歳、22歳も下である。
3人共、転勤族だからいつ移動になってしまうか判らないが、この3人が揃っている時に何か面白いことをやってみたいと思う。
私はこの日は1:30までお付き合いさせてもらったが、彼らの話しは着きないようでまだまだ続きそうな気配であったから、最近12時過ぎると極端に眠たくなってしまうので残念ながら私だけ早目に帰宅した。
マジックに関わっていると本当に楽しい!
何だかとってもウキウキしてくるなぁ〜。