「サニーデパート」の文章を読んだ方数人から「いつも新聞の貴方の記事を読んでますよ。サニーデパートのは懐かしかしさがこみ上げてきました。頑張って下さい」等との励ましをいただいた。
街や銭湯などですれ違っただけの見知らぬ方から、そう言われるのは文章を書く者にとっては何よりの励ましである。読んでくれている人が居てしかも喜んでくれているのは本当に嬉しいことだ。
朝のワイドショーで広島県の崖崩れのニュースが流れた。真夜中に降った局地的な大雨で土砂崩れが起きたようである。
以前にもこのブログに書いたが、ここ近年は局地的な大雨とか、かつて経験したことのない大雨だとかの表現がされることが増えてきたが、広島のは例年なら1ヶ月間で降る雨量の倍以上の雨が、たったの3時間で降ったのだというから驚きだ。
天候の異変が大きな原因であろうが、家が建っていた場所にも問題があったのではなかろうか?
かつての田中角栄内閣の頃の日本列島改造論に象徴されるように、あの当時は人口も増えていた時代であったから「国土の均衡ある発展」というスローガンの基に、山を削って平らな土地を作ったり、川よりも低い土地に高い堤防を造って住宅地にしたり、川や湿地を埋め立てたりしたものだった。
本来なら人が住むには適さない土地であったものを、土壌改良とか土地改良とか云って、かなり無理やりに住宅地を広げていったのである。
その反動が来ているように感じるのだ。
自然界が「ここには人間は住んではいけないよ」と警告しているような気さえするほどだ。
山が多い日本の国土の中で、平らで人間が住むのに適した場所は確かに狭いであろう。しかし、見境無く災害などのことを考慮せずに、無理やりに開発した土地には危険が伴うであろう。
日本は人間が住む場所を広げ過ぎたと思うのである。
これからの人口減少社会にあっては、そういった住むことに適さない場所から適した場所に移動させるという政策を国が主導するべきであろうと思う。コンパクトに暮らせばコミュニティもやがて復活するであろう。