地球温暖化の特集をやっていた。
4日の環境省の発表に依ると、2013年度の日本の温室効果ガスの排出量が約14億トンで、算定を始めた1990年度以降で最大になったと云う。
東日本大震災の福島第一原発の事故によって、日本中のCO2を排出しない原発の停止が影響していると云う。
もしも、事故前の水準で原発が稼働していたなら排出量は1億5千万トン少ない約12億5千万トンにまで抑えられたとの試算を示したが・・・。
何だか、地震のせいにしているようである。
これは誤った方向への大きな誘導ではないだろうか?
政府は「原発は環境に良い」とでも言いたいのだろうか?
確かに、火力発電所のCO2排出量は原発よりも多いのは事実であるが、それよりも問題なのは、政府が原発に頼りきって、自然エネルギーによる発電の開発をサボっていたからではないのか。
現代科学を持ってしても人間が処理することが出来ない核のゴミを出す原発が環境に良い訳がないではないか。
22年前の1992年から、十勝に「国際環境大学」を創ろうと活動していた時には、ほとんどの人間が環境問題に無関心であった。
あの時のスローガン「エネルギーと食糧の自給他足」を実現するべく努力を続けていたら、けっこう面白い実験が出来ていたことだろう。
十勝が地球環境のモデル都市になって世界中から注目されていたかもしれない。
最近の夏の高気温、局地的な大雨、洪水、竜巻なども気候変動の現象であろう。今頃になって慌てても遅いのである。
おまけに日本は「化石賞」まで与えられてしまった。
この賞は地球環境問題に「化石」のように古い考え方をしている国に与えられる不名誉な賞なのである。
かつての京都議定書の頃は日本は地球環境問題の優等生であった。
それが今や・・・。情けない限りである。