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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2015-03-08-Sunday 人間の心理

昔のお伽噺(おとぎばなし)の

「鶴の恩返し」にも表現されている通り、人間は「見てはいけない」「見ないで欲しい」と言われると、却って見たくなってしまうと云うのが、性(さが)なのである。

中川郁子の不倫路上キスの写真と記事が掲載された週刊新潮が、帯広では土曜日に発売される予定であったが、発売前に大量の購入予約が入って買い占められ、帯広市内の本屋の店頭から消えたという記事が新聞にまで載った。

こうなると、人間と云う動物は、最初は大して関心がなかったことでも「買い占め」までするというのは、一体どんな写真や記事なんだろうと、逆に興味が湧いてくるというのが人情というものなのだ。

他人の眼に触れさせたくないと云う、買い占めた側の人間の思惑とは真逆の効果を生み出し、何としても見てみたいと、むしろ、喚起させてしまうようだ。そうなると、やっきになって手に入れようとするものらしい。

私のブログに、長崎で週刊新潮を購入して来たと書いたら、是非とも見せて欲しいと云う人が何人も現われたので驚いてしまった。

希少性が高まると、ついつい要らないものでも、欲しくなって買ってしまうと云う人間の心理である。

帯広市内の本屋で、通常は何冊の週刊新潮が売られているのかは知らないが、これだけ発売前から話題になっていたら、本屋側も仕入れ冊数を増やすであろうし、売れ残って返品なんてことはなくなるだろうから、通常の倍以上の冊数が売れることになるだろう。

それでも現物の週刊誌が手に入れられない人は、たとえコピーでも見てみたいとの思いまで募らせてしまうかもしれない。

つまり、こう云う事態になった時に「買占め」と云う行為は、まったくの逆効果でしかないということだ。

買占めという行為に依って、逆に人々の関心を集めてしまったのである。

ホッタラカシにしておけば良いものを・・・。