奥様のマコママが半年振りに帯広に来た。
師匠が20年前に亡くなった後も、マコママはしばらくマジックスナック「魔法の小箱」を東京の千歳船橋で営業していたが、そこの常連客だったアダチさん家族の北海道旅行に便乗して一緒に来るのだと云う。
アダチさんとは何回か「魔法の小箱」で会ったことがあるが、マジックはまったくの素人で観て楽しむという人である。
だから家族の方々もマジックの趣味はまったくなかったのだが、去年、今回と同様にマコママと一緒に札幌方面に家族旅行に来た際に、札幌でバーディコヤマさんの店に行ってマジックを観てから、皆マジックが好きになったのだと云う。
何と云う偶然なのだろうか。私はつい先日にバーディさんの送別会で札幌に行っていたのだから、人の繋がりの不思議さと云うものがここにも現われたのであった。
帯広空港に1時頃に到着してから、レンタカーを借りて花畑牧場や幸福駅などを見学して帯広市内に入って来た。家族が六花亭本店などを観ている間にマコママが先行して我が社を訪ねて来た。ホテルは私の会社の真向かいのホテルを取ったと云う。
マジック博物館に入るなり、涙!涙!涙である。
嬉しくて涙が出て来たと云う。
半年前に来た時には、まだ「トランプの壁」(トランプと云うと、カードと言いなさいとマコママに叱られるが・・・)しか完成していなかった。今回は、師匠の舞台衣装を着せたマネキン4体を特注のガラスケースに展示したり、そのガラスケースの反対側には貴重な品物を入れる、これまた特注のガラスケースを作ったりしたから、ぐっと見栄えが良くなった。
6階のマジック図書館にあった1万5千冊の書籍も、本棚を新設したり移設したりして移してきたから、かなり博物館ぽくなったのだ。
この半年間の進展ぶりに感動したくれたわけである。
途中からアダチ家の家族も合流してじっくり1時間ほども見学してくれた。妻も合流して一緒に食事に行ったが、そこで、マコママが来年の7月頃にマジック関係者らを呼んで博物館の完成式典をやりたいと言い出したのである。
ちょうど、来年の7月頃には、駒澤大学手品奇術研究会の同窓会を北海道でやることになっているから、それにスケジュールを合わせようということである。
並べることは12月までに目処をつけようと考えているが、一般公開となると話は別である。
マジック用品をそのままショーケースに並べても、一般の人にはまるで何の道具か分からないだろうから、一品一品に、使い道などの解説文を付ける必要がある。それに時間が掛かるのだ。
こりゃ〜大変だ!
何とか、人様に見せられる状態までもっていかなけりゃ〜なぁ〜。