現在、整備中のマジック博物館であるが、ポスター額や衣装を着せたマネキン人形などの大物の整備がだいたい終了し、いよいよ細かいマジック道具の展示に今週から取りかかっているのだが・・・。
道具の多さ(2万点)に対して、飾り棚の数が圧倒的に少ないようなのである。
コインなどの小さなモノは天盤のガラスが腰の高さ位のローケースに収めた方が見易くてスッキリするから、新たに8台を特注で作ってもらったのだが、ビール瓶位の高さがあるちょっとした小道具だと、上から見ると、とても見ずらくなってしまうので、別に180㎝位のハイケースに入れないとならないようだ。
ハイケースにはその他にも、人形など目の高さ辺りで見た方がしっくりくる様なモノも展示したいから、こうなるとハイケースが3本ほども不足してしまうことになるので、新たに、ハイケースを3本造ってもらうことにした。
いくら大工さんが手弁当で作ってくれるとは言っても、材料費だけでも結構な値段になる。
日本にまだ「マジック博物館」が存在しない理由が、造り始めてからようやく理解出来た。収集に掛かる費用以上に、展示の場所代や、ショーケース代、額装代、ディスプレイ用品代などに結構なお金が掛かるのである。
これでは確かに、誰でもかれでも博物館をそう簡単には作れないだろうなぁ〜。
わたしも、そろそろ財布の底が見えてきたようだが・・・。
来年の7月中旬には開館パーティを開催するって、マジック関係者に宣言してしまったから、それまでには何としても完成させなければ面子がつぶれる。
実際には、今年の12月末までには、モノの展示を終えて、後の半年は説明文の製作や、細かい配置替えなどをしなければならない。
今は、とりあえずショーケースに収めているだけの状態なのである。
なにせ、全体構想も無しに、いきあたりばったりで作り始めてしまったから、どうにもショーケースの配置バランスがイマイチである。
このまま開館させるのは、私の美意識とプライドが許さない。
まだまだ金も時間も掛かるだろうが、まぁ、焦らずゆっくりと、一日1時間をめどに作業を進めていこうと考えている。
当分の間は、無駄使いは出来ないなぁ〜。