私が現在整備中のマジック博物館のことが話題になってるらしい。
先月末に、マジック博物館の進捗状況を視察に来たマコママ(師匠夫人)が、写真や資料をマジック関係者に見せて歩いて、協力依頼をしてくれているのである。
まずは、プロマジシャンのサイン色紙を飾るスペースを埋めようと思う。
実は、私のマジック博物館には、師匠のジミー忍のサイン色紙が飾っていないのである。
普通は、自分の師匠にサインを頼むなんてことはしないものである。それに、極々親しいマジシャンにもサインを頼むなんてことは、なかなか出来ないものなのである。
何だか、親しい間柄なのに改まってサインをお願いしますなんてことは恥ずかしくて口にできないからだ。
ジミー師匠は既に亡くなっているから、今更書いてもらう訳にはいかない。マコママは八方手を尽くして「ジミー忍」「引田忍」時代のサインを送ってくれた。ただ残念ながら一番新しい「聖忍」のサインだけは手に入れられなかったという。師匠は芸名が3回変わっているのだ。
たまたま先週、マコママのところに八田加寿雄さんが訪ねて来たと云う。
八田さんは初代引田天功・島田晴夫と共にテンヨー三羽カラスと言われたマジシャンでフランスで活躍された人であるが、マジックの世界からはもう既に引退している。
同じテンヨー出身のジミー師匠とは仲が良かったようで、私が大学生の時に、八田さんがフランスからフランス人の奥様を連れて帰国し、池尻大橋にマジックバーをオープンした時に一緒にお祝いに行ったことがある。
マコママは八田さんにマジック博物館のことを伝えてサインをもらってくれたと云う。
その他にも、これまで親し過ぎてサインをもらっていなかったマジシャンに、博物館に飾りたいからサインを欲しいと依頼したら、皆が喜んで書いて送ってくれると云う。
実に有り難いことだ。皆、マジックを愛している人達ばかりだから、マジックの博物館が日本で初めて出来ることをとても喜んでくれて居る様だ。私も頑張り甲斐があろうというものである。