小型のプロペラ機が離陸直後に墜落し3人が死亡し、5人が重軽傷を負った事故があった。
朝からニュース番組ではこの事故の話題で一色だ。
飛行機は、重力に逆らってあんな重たいモノが空を飛ぶのだから、落ちて当然なのである。それをパイロットを始め、整備士の人など多くの人達が落ちないように努力しているから飛んでいるのである。
まだ墜落の原因はハッキリ分からないようだが、何らかのヒューマンエラーがあったのであろう。
操縦ミスであったのか、整備ミスであったのか、それとも何か別の原因であったのか。
私は高所恐怖症の気味があるから、基本的に飛行機は嫌いである。特に小型の飛行機が恐い。
ニュース番組では、大手航空会社の元パイロットが解説していたが、大型の旅客機はエンジンがたくさん付いているから、例え一つが故障しても他のエンジンで飛行が可能な様に設計されているから安全なのだと云う。
むしろ、小型のプロペラが一つだけの単発機の方がエンジントラブルが起きたらかなり危険な状態になるのだと云う。
18歳大学1年生の時の夏休みに、交換留学生としてニュージーランド(NZ)に1ヶ月間ホームスティしたことがあったが、2番目の家庭の農場には自家飛行場と自家飛行機があり、自分の所有する農場を空から見せてやると、この自家飛行機に無理やり乗せられたことがあった。
飛行場と言っても、羊を飼っているただの平らな草地である。飛ぶ時にはサイレンの様な大きな音を鳴らしてから羊を除けさせ、その羊が居ない間に飛んで行く。
降りる時には超低空飛行をして羊を除けさせてから、旋回して草地にまた着陸するのだ。
次の日も乗せてやると言われたが、二度と乗らなかったのは言うまでもない。
何せ、当時のNZの自動車には車検というものがなかったから、学生はかなりオンボロの自動車に乗っていた。車のドアをロープで縛って留めている車なんてザラだったのだ。
そんな国の自家飛行機がキチンと整備されているかとても心配で乗る気にはなれなかったのである。
落ちたら確実に死ぬと思ったのだ。
それ以来、小型の飛行機にはなるべく乗りたくないのである。
3人の死亡者の内、1人は落ちて炎上した住宅の住人だったそうだ。巻き添えで死んだということだ。飛行場の側に住んでいても、まさか自分の家に飛行機が落ちてくるとは思わないだろう。
お気の毒としか言いようがない。
早く原因を究明して二度とこのような事故が起きないことを祈る。