茨城県は15日の午前中に全員の無事を発表したが、常総市はこの時点ではまだ行方不明者は15名のままであった。常総市長は報道陣から知らされて初めて知ったというのだから呆れてしまう。茨城県側は何故すぐに常総市側に連絡を入れなかったのだろうか?
懸命に捜索している方々には、いらぬ心配を掛けさせ続けていたことになる。県と市との情報共有がまるでなされていないということだから、これは危機管理体制がまるで機能していないことになるだろう。
無事であったからまだしもだが、人の安否情報が錯綜するのはいただけないことだ。
常総市の不手際はまだある。
鬼怒川の堤防決壊にほど近い地域への避難指示を出したのが決壊後の20分後だったという。決壊してから避難指示を出してどうなる。
堤防が決壊したらどういう事態になるのかの危機感がまるで感じられない。
どうも最近の役人の意識は異常なほどに低いと言わざるを得ない。本来なら一番先に報告しなければならない情報だろうに・・・。
どうも、最近の日本人は想像力が著しく欠如しているとしか思えない。
今回も川の近くに住む人達は、自分の命は自分で守るという意識を持たなければならなかったと思う。
「誰かが何とかしてくれるさ」「避難指示が出なければまだ安全なんだ」なんて云う他人任せの意識がどこかにあったのではなかろうか?
以前からこのブログに書いていることだが、日本人は本来、人間が住んではいけない場所に無理して住んでいるのではないか。山を崩したり、湿地を埋め立てたり、川面よりも低い場所に住んだりしている。
日本には平地が少ないから仕方がないと云えば仕方がなかったのかもしれないが、これからの人口減少社会では、人間が住む場所と自然を残す場所のメリハリをつける必要があるだろう。
改めて、自分が住んでいる場所のハザードマップを確かめてみることが必要であろう。