今月初めの義父の葬儀に身体の具合が悪くて欠席した妻の父方の叔父と母方の叔母のお見舞いに行ってきて欲しいとの義母からの依頼である。
葬儀の写真などを持って見舞いがてらに話をしてきた。
義父は長男、義母も長女である。共に兄弟姉妹が多いので、私は顔と名前がなかなか覚えられないでいる。
遺伝子と云うのはすごいもので、若い時分はそれほど似ていなくても、年齢を重ねてくると姿形が皆、似た様になってくるのであるから不思議なものである。
妻は幼少からの付き合いだから、当然ながらすぐに話ができるが、「私達の結婚式にも出席してくれたでしょう」と云われても、自分の結婚式の時の緊張状態で紹介されたところで、把握なんて出来る新郎なんて居る訳なんてないではないか。
結婚してからは30年目ではあるのだが、これまでに数度しか逢ったことがないだから、叔父さん叔母さんと云われても、共通の話題が少ないからなかなか話に入っていけない。
なんとか、話題をみつけては話すようにしたが、結構、気を遣うものであるなぁ。
義父は長男として、また長女である義母の夫として、下の兄弟姉妹の面倒を随分とみてきたようである。どの人からも感謝の言葉ばかりが出てくる。こうして名代としてお見舞いをしてみると、義父の誠実で面倒見の良い人柄がよく分かったのであった。