出来レースと云う感じがモロに伝わってくる。
事前に、森喜朗がB案のデザインの方が良いと発言した時点で、ほぼA案に決定したと言ってよいのでは・・・。
「サメの脳味噌」と揶揄された森であるが、なかなかの深謀遠慮である。誰かのアドバイスがあったのかなぁ〜。
アンビルドの女王と云われるザハ・ハディド案が建築費用と工期が掛かり過ぎると廃案になり、新たに募集したが、今回のA・B案の2案しか応募がなかったと云う。
1案だけでは比較対象がないから、また批判が出るであろうことは容易に想像できるから、最低でも対抗案が必要になる。
しかし、最初から決まっているコンペに参加させるにしても、労力と金が掛かるから・・・。
とりあえず最低線の2案によるコンペとなったのであろう。
業者選定には7人の建築専門家が審査委員として選定した。
最初から噂ではA案の大成建設が有利であろうと言われていた。その理由の第一は旧国立競技場を建築していた実績と、その時の地盤調査などの資料があるからだと云う。
つまり、工期短縮を至上命題とした時には、そういった過去のデータの活用によって、新たな調査期間を短縮できるであろうとの予測がなされていたわけだ。
今回の審査結果の点数を公表していたが、デザイン面の評価ではB案の方がA案を24点も上回っていたが・・・。
不可解なのは、完成時期が2案ともに2019年11月としてあるのに、「工期短縮」の項目での得点がA案が27点もB案を上回っていることだろう。
建築の専門家である審査員たちは、実績と持っているデータを重視したということであろう。
この結果なら、A案側に下駄をはかせて審査に臨ませていることと同じである。アテ馬にされたB案の関係者は不満であろうが・・・。
そこは・・・。
まぁ、森喜朗に事前にB案が良いと発言させることで、世間の人は、それなら(何も内容は理解していないが)A案の方が良いとなることを計算していたのではなかろうか?
もしも、森が良いと発言したB案に決まったことを想像すると・・・。
なかなかの策士であることよなぁ〜。
それでも、1500億円という高額の施設である。無駄だとは言わないが、他にもやることがあるだろうに・・・。
そもそも今回のドタバタで一体いくらの金をドブに捨てたのであろうか?その方がモッタイナイことである。