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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2016-01-11-Monday 勝毎論壇

2016.01.11十勝毎日新聞「論壇」欄掲載

「マジック・ミュージアム」

2012年8月20日の勝毎論壇に「準備着々 マジック博物館」と題して「2年後くらいには開館させたい」と書いたが・・・。

北の屋台を卒業した07年4月から、コツコツと労力と費用をかけて開設準備を続けてきた「マジック・ミュージアム」のプレ・オープン式を、ようやく去年12月3日の「奇術の日」に開催することができた。 

一般公開のグランド・オープンは今年7月16日を予定しているが、師匠であった故ジミー(聖)忍が生前に提唱して、25年前からプロマジシャンの団体である公益社団法人日本奇術協会(東京)がマジックの普及のために制定した「奇術の日」に何らかのイベントを催したかったのである。

ちなみに師匠夫人の誕生日が1月23日であることからワン・ツー・スリーのマジックの掛け声の並びに合わせて「マジックの日」を提案したのだが、協会はイベントが開催しやすい12月に制定したのであった。

この師匠縁(ゆかり)の「奇術の日」に師匠夫人のマコママ、長男でミュージカル俳優の駒田一、沖縄と東京から弟子が2人、道具を寄贈してくれた植田稔宏(広志氏長男)や工事関係者らを招いて、ごく内輪だけでもお披露目をしたかったのである。

しかし、展示の追い込みをしなければならない昨年11月初旬に、義父の葬儀で1週間ほどまったく作業ができない日が続き、一時は中途半端な状態での開催やむなしと危ぶまれたが、マコママが本番5日前に来て作業を手伝ってくれたので、何とかギリギリ間に合ったのであった。

私が調べた限りでは、コレクターが所有するポスターや道具類を、デパートや美術館の催事などで一時的なイベントとして展示するケースはあるが、日本全国に5747館もあるという博物館の中でも常設の「マジック博物館」はここが唯一である。

世界に目を広げてみても、フランス・パリの「マジック博物館」と同じフランス・ブロワにある「マジックの館」2ヶ所だけである。ネットの画像で見た感じでは「マジック・ミュージアム」の方が2館よりも展示物は充実しているようにも思えるのだが・・・。

日本唯一の施設であるから、日本奇術協会も応援してくれている。「奇術の日」には「功労賞」を授与され、会報誌「マジックわくわく便り」の表紙一面を記事が飾ったのであった。現在、全国的にもマジシャンの間では話題になっているのだ。

今後はマジックに興味のない人が見ても楽しい施設にして帯広の観光名所に育てたいと考えている。