昼食を食べに行ったら、隣の席に「帯広観光コンベンションセンター」の専務理事さんが座っていた。
旧知の間柄であるから、色々な話をしたが、マジック・ミュージアムの話になったので「日本唯一の施設なんだから、オープンしたら全国的にも話題になると思うよ、帯広市内には観光施設が無いのだから、上手く観光に活用してよ。その為には事前に一度見ておいて欲しいなぁ〜」と言った。
これまでに、新聞にも8回ほど、テレビでもNHKの全国放送で2回、道内版で1回、地元のケーブルテレビでは2週間に渡って数十回も繰り返し放送されたから、知ってはいるはずなのに・・・。
どうも、観光というのはもっとデカイものだと思い込んでいるらしい。
雄大な景色やばんえい競馬などだけが観光だと思っているのだろう。食べ物では豚丼が有名だが、それに安住していては観光としてはまだまだ弱い。
帯広市は、もともと通過する街で留まるような施設も少ないし、そう云う場所ではなかった。
だから、私たちは「北の屋台」という事業を民間で起こしたのである。行政は、もっと、もっと積極的に宝物の掘り起こしをやらなければならないだろうに・・・。
安定した農業を基盤にしている街だからか、あくせく観光なんぞやらなくても・・・と云う気質が昔からあるように感じるのだ。
でも、農業だって、ただ作って、消費地に送るだけでは、生産地というだけで利益が少ない。加工するなり、新しいメニューを考えて名物を作り出すなり、いろいろな方法があるはずだ。でも、それが単独では、まだまだ弱い。融合させる必要があると考える。
本来なら、観光コンベンションセンターが、そう云う観光のタネを見つけ出して、それをサポートしたり、広報したりして応援しなければいけないだろうに・・・。
お役所気分で、ノンビリと構えているばかりのように見えてしまう。
「食後に見に来ないかい?」と誘ったら「じゃぁ、見せてもらうか」とようやく乗ってきた。
見た途端に「想像していたモノとは随分違って、広いし、展示物も充実しているね」と云う。
そうじゃぁないだろう!
そう云うタネを新聞などで見つけたら、積極的に自分から見せて欲しいだとか、観光に役立てたいとか云っていくのが役目であろうに・・・。
まぁ、それでも一応は事前に見せることが出来た。果たして、今後、どんな反応をするのやら・・・。