世の中に「虚言癖」のある人というのは結構な人数存在するものだ。
その虚言癖の原因というのは、どうもコンプレックスの裏返しである様である。
こう在りたいと云う自分の理想像を、ついつい他人に語ってしまうのだろうなぁ〜。
そのチョットした嘘を、取り繕う為に、更なる嘘を重ねていくが、その内にその嘘が誰が聞いても辻褄が合わなくなってしまい、自分でも訳が分からなくなって、ニッチもサッチもいかなくなってしまうのであろう。
本人は、自分の描く理想像を語っているつもりだろうから、嘘をついているという自覚がないのかもしれない。
もしくは、これが真実だと思い込もうとしているうちに、本当に脳がそう思ってしまい、記憶が修正されてしまうのかもしれないなぁ〜。
本人が嘘をついている自覚のない「嘘」というのは見抜き難いものである。
かつて一緒に仕事をした人間の中にも、そう云う人がいた。
コンプレックスは、良い方に作用すれば、成長のバネにもなるが、悪い方に作用してしまうと人格を破壊してしまうことになる可能性もある。
嘘をついているという罪悪感がある内はまだましだが、罪悪感が薄れてくると「詐欺師」みたいな行動を取るようになる。
一時しのぎの嘘で、その場、その場を取り繕っていくが、他人からの信用は失墜していくから、何事も上手くいかなくなる。
そうなると犯罪に走る傾向が多いようだ。
今回の件も、コメンテーターくらいで留めておけば良いのに、帯番組の司会をやるとなると、身体検査から嘘がバレてしまう。
まさに、雉も鳴かずば撃たれまいである。
自ら招いた事ではあるが、引っ込みがつかなくなったのであろう。
まだ、司会を始める前であったから、テレビ局も本人も被害は少なかったのかもしれないなぁ〜。