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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2016-04-05-Tuesday 参ったなぁ〜

85歳になった母が

先週の木曜日に、自分の背丈では手が届かない場所の作業をしようと椅子の上に乗って落下したと云う。

それもよりにもよって、自分で運んで来た椅子が籐製の椅子であったから真ん中の部分がタワンでバランスを崩したのだと云う。

私は毎朝、母の家に行って仏壇に線香をあげて、母にはお灸をしているから、そういう作業はその時に言ってくれれば、ものの数分で済ませられる簡単な事であるのに、何を思ったのか自分で出来るだろうと思ったのだと云う。

その日の夕食を食べに、母が私の家に来た際にそう言うから「そもそも足が悪くて踏ん張れないのだから高い所に乗ってはいけないよ。骨折でもしたら命取りになるんだよ」と普段から言っているのに・・・。

ほんの数mしか離れていないが、自分の足で歩いて我が家まで来たのだから骨は折れていない様だった。

「今日はお風呂に入らずに安静にしてすぐに寝なさいよ」と言ったら「分かった」と言ったのに・・・。

翌日の朝にお灸をしている時に、昨日は風呂に入ったと云う。「安静にしなさいよと言ったのに・・・」と言ったら「一晩経ったらかなり楽になった」と云う。

「病院に行った方が良いんじゃないかい?」と聞いたら「もう大丈夫」と云う。

土曜日の夕食に呼んだら「身体が痛くて起き上がれない」と云うので、母の家に食事を持って行って「打撲の痛みが遅れてやってきたんじゃないのかい?」と聞いたら・・・。

何と、土曜日の朝は毎週行ってるデイサービスに行って来て体操をしてマッサージも受けて来たのだと云う。

自宅に戻って来たら、身体が痛くなってきて起き上がれなくなったと云うから「安静にしていろと言ったのに、何を考えているんだ!」と怒ったが・・。

とにかく痛くても自分の足で何とか歩けるというから、どうやら骨は折れてはいなさそうだ。

湿布をたくさん貼って「とにかく月曜まで安静にしていなよ。食事は運んであげるから・・・」と寝かせたのであった。

日曜日になっても身体は益々傷みが激しくなっていると云う。

月曜の朝に、整形外科に連れて行って診察してもらったら、X線でも骨の異常は見当たらない。痛み止めの注射を打ってもらって自宅に戻ったが、痛みが引かないと云う。

老人は寝てばかりいると、たったの2〜3日でも筋力が著しく落ちる様だ。ベッドからの起き上がりにも手助けが必要になってきた。

自分でやらずに、最初から他人に頼めば、ほんの5分で終わる様な作業を、母が自分でやろうとしたが為に、毎日、その数十倍の時間を使わせることになる。

年を取ると、自分の思い描いている自分の昔のイメージ通りには身体が動かないものであることが、まだ分かっていないようだ。

私達夫婦は、時間的な自由がきく仕事だからまだ対応が出来るが、これが時間的余裕が無い職業だったらと思うとゾッとする。

ついに介護に直面することになったかのようである。