母は痛い、痛いとは云うが、足はなんとか動くから骨折はしていないようだ。
まったく人の言うことを聞かないし、懲りない人である。
救急病院に連れて行っても、専門医でなければ治療も出来ないだろうし、かえって移動させる方がリスクが高いと判断した。
今日の昼からは、昼食と掃除をしてくれる家政婦さんが来てくれることになっている。せっかく昨日のサービス提供者会議で今後の方針を決めたばかりだと云うのにまた変更してもらわねばならなくなってしまったではないか。
どの道、今日は変更ができないので、明日、もう一度ケアーマネージャーさんに連絡をすることにして、今晩はまた私が、母に付き添うことにした。夕方までは、まだ複数の人手があったが、夜間は私一人である。
問題は、頻尿である。
昨日までの状態なら、ベッドと便器からの立ち上がりの介添えだけであるからまだ楽な方であるが、今日の状態ではトイレまで連れて行く事が大変な作業になる。私も腰痛持ちであるから、ギックリ腰にならないか心配だなぁ〜。
母に「オムツをして、これにやってくれないか?」と聞いたら「嫌だ!」と即答する。「2時間おきのトイレはとっても無理だ。俺は昨日もほとんど寝ていないんだから・・・」と言ってもきかない。
案の定、この夜も2時間おきにトイレに起きるので、私は睡眠不足で頭痛がしてイライラしてきた。母はトイレから戻ると、直ぐに大きなイビキをかいて眠る。これがまた腹立たしい。
人間は自分に余裕がなかったら他人に優しくなれないものである。
かといって、母がまた転倒したら、ますます私の負担が大きくなってしまうから、仕方なく介添えをやったのであったが、昨晩以上に、全然眠ることが出来なかった。
もう私の腰も体力も限界に近い。