毎日、誰か彼かが、本州から、わざわざ来訪してくれることである。
マジック・マニア恐るべし!
この方々に共通しているのは、数時間滞在して、ジックリと見てくれることである。
こう云う方々からは、資料などの展示物をケースから出して見せて欲しいと頼まれることもあるのだが・・・。
これへの対応が難しい。
理由はいくつかあるのだが、その一つは、入場料を徴収する書籍を置く施設では、入場者に本を閲覧させることが出来ないという法律があることである。
開館前に見学に訪れた帯広図書館の司書の方から指導を受けているので、人情としては見せてあげたいのだが、今の世の中、チョットでも法に触れる様な行為があったらネットで指摘する超厳格(?)なご仁がおられるので・・・。
もうひとつの理由は人員不足である。ケースにはすべて鍵を掛けてあるのだが、いちいち開けて取り出し、見終わったらまた仕舞うということが人員不足で対応が不可能なことである。
また準マニアとも言えるかもしれないが、マジック用品(道具)の販売はしていないのか?と云う客が多い。
これも現在のところは検討課題ではあるが、相当に対応が難しい。
ひとつには、私は35年ほど前に、我が社(当時はサニーデパート)内の坂本商事(北海道民芸品販売会社)の一角に「マジック・コーナー」を設置し、テンヨー・トリックス・マジックランドなどの商品を仕入れて実演販売していたことがあったが・・・。
帯広程度の17万人の人口ではマジック道具を購入する人は少ないということと、当時はマジック愛好会の会員向けにも個人指導をしていて、ステージマジック用品を仕入れては販売し、演技指導もしていたことがあったが、客の好みと合致しなかったり、既に所有していたりということが重なって、在庫が嵩む事態になった経験がある。
現在、展示している道具の中には、当時売れ残った商品もいくつかあるのだ。
汎用品を仕入れても、1ダース売るのは容易ではない。販売に神経を使うのは得策ではないと考えている。
マジックマニアにも、初心者から上級者までバラバラであるから、その全てを満足させることは難しいと思っている。
9月末日までのセミ・オープン期間中にアンケートでもとって、グランドオープンへの課題を調べていくことにしよう。
他人は簡単に最初から完璧を期待するが、最初から完璧は無理である。