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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2016-08-07-Sunday まちづくり

まちづくりに関わっておよそ四半世紀。

腹立たしいことが、あまりにも多過ぎる。

原因の第一は「まちの活性化」とは何ぞやと云う本質を理解しないで、ただ闇雲に人が集まりさえすれば良いと云う安易な考えで行なうイベントが多いことである。

こう云う事を書くと、益々帯広では孤立していくのだろうが、誰かが言わなければ分からないのだろうから、言わざるを得ないであろう。

帯広市の中心街活性化事業と称して、街中の空地で、飲食を伴うイベントを行なっているが・・・。

確かあれは、ビル建築前の「今年限りのイベント」なのではなかったのか?

その「今年限り」が、もう4〜5年も続いていることに誰も疑問を持たないのだろうか?

「まちづくり」とか「活性化」の為と称してのイベントと云うのは、現在の寂れた中心街に不足している業態などを補完して活性化させることに意味があるのではないだろうか?

帯広の中心街は、今や「飲食店街」の様相である。全国的にみてもかなりの激戦地であろう。

そこに、飲食のイベントをやったら、どうなる!?

空地であるから上下水道などの常設の設備投資は少なくて済む。

まちづくりと称するからボランティアも手伝うので人件費がこれまた安く済む。

まちづくりと称するから飲料メーカー等も協賛し易くなって安価で飲料を仕入れられる。

まちづくりと称するから、音楽イベントの出演者も安いギャラで出演させることが出来るので、生演奏をして客を集めている。

このイベントの期間中、既存の飲食店はガラガラの状態になるだろう。

中心街で頑張っている飲食店の、稼ぎ時の客を奪って一体どうするというのだろうか!?

中心街の活性化どころか、衰退化させるイベントなんじゃぁないのか?

何の為に行なうイベントなのかと云う考えが足りないだろう!

こんなイベントをやるよりもサッサとビルを建てろよ!

これまでに「観光カリスマ」としての講演時に全国各地の商店街を視察させてもらった。47都道府県の内、まだ呼ばれて行ったことがないのは長崎・佐賀県だけである。長崎県は自費で2回行っているから、まだ訪れた事がないのは佐賀一県だけになった。

色々な商店街を見て思うことは、同じ条件の場所はただの一ヶ所もないと云うことである。

気象条件、地理的条件、産業、特産物、住民気質 etc.どれを取っても同じ条件の場所などアリエナイ!

あぁ、それなのに、余所の街の成功事例を良く検討もしないで、すぐに表面だけを猿真似をする「エセまちづくり」が多過ぎる。

もっと、場所のことを考えた事業をやったらどうなんだろう。