昨日のブログで十勝は陸の孤島と化したと書いたが、その後で判明した道路網の被害が尋常ではないのだ。ズタズタである。
JRの石勝線は橋が3本も落ちて流されてしまっているから、復旧には1ヶ月はゆうに掛かるであろうし、一般道では、札幌と帯広を結ぶ国道の「狩勝峠」と「日勝峠」、旭川との「三国峠」、日高との「天馬街道」が不通である。
十勝の南端にある町の広尾町から、襟裳岬を通って日高に入る道か、北見の方を回って旭川に向かうかの道しかない。これは、ものすごい遠回りである。一昨日の時点では、札幌ー帯広間の高速道路の道東道も土砂崩れで「占冠ー芽室IC間」が封鎖されていた。
そんな中、高速道路を運営する会社が、1日に開通した道東道の一部「占冠ー音更帯広IC間」を無料開放した。
これによって、遠回りを余儀なくされていたトラック便も、無料で日高山脈を越えられることになったので、一応は動いているようだが・・・。
しかし、鉄道は完全にアウトである。鉄道とトラックでは運送量には物凄い差があるから、今後の農作物などの搬送には多大な影響が出るであろう。
昨日の帯広には、観光客もまるで居なくて街が閑散としている。
マジック・ミュージアムも遂に入場者が零であった。
今後もこの交通事情では、観光客の入り込みは少ないであろう。明日から帯広駅周辺で「十勝マルシェ」が始まるが、被害を受けた農家はそれどころではないであろうし、帯広市以外の客は望めないのではなかろうか。
今回の台風被害は、これからジワジワと利いてきそうである。