ミュージカル「ミス・サイゴン」を観て来た。
私のマジックの師匠であった故ジミー(聖)忍師とマコママの長男である駒田一さんがミュージカル俳優をやっていて、今回の「ミス・サイゴン」では、主役の「エンジニア」役を演じるのである。
このエンジニア役は、市村正親さんが長らく演じてきたが、今回でこの役から降りるという。
駒田一さんは前回公演の時からこのエンジニア役を演じてきたが、今回はロック歌手のダイヤモンド・ユカイさんが加わることになっている。
三人のトリプル配役である。
今朝のNHKの番組で、このミス・サイゴンのことを特集していた。内容はもっぱら市村正親の今回公演での降板とダイヤモンド・ユカイのミュージカル初挑戦に偏っていて駒田一さんの出番は少なかったのが残念であった。
楽屋には差し入れとして、帯広のお菓子を送っておいた。
出番のある出演スタッフは50名以上もいる大掛かりなミュージカルであるから、一応50名分を送っておいたのだが・・・。
前回公演の際には、終演後に楽屋を訪ねた。帝国劇場での主役が使う楽屋を一度見てみたかったからだ。
この楽屋は、森繁久弥や森光子なども使った楽屋である。
その際に、スタッフの方から「帯広のお菓子は美味しくてスタッフにはとても評判が良いですよ」と感謝されていたから、今回も送っておいたのだ。差し入れをもらった役者さんは、通路の一角に差し入れを置いておく場所があるのである。ここに置いてあるものは自由に取って食べて良いのだそうである。
でも、それでは全然足りなかった。出演しないスタッフやオーケストラの楽員なども含めると、スタッフだけで200名を超えるのだという。
駒田一さんは、今回私が送った差し入れを食べていないというのだ。主役を務める役者は、座長として差し入れをスタッフに全部提供してしまうからだという。
ミス・サイゴンを観るのは3回目である。一番最初に観たのは、本田美奈子がキム役をやっていたころである。
2年ほど前に観た時には、演出がガラッと変わって、かなりエロっぽくなっていた。
今回の演出も、前回とは若干変わっていた。演出家によってこうも変わるのかと面白く感じた。
今回は、妻と東京で勤務している次女と3人で観ることにしていたが、妻が退院したばかりで身体がしんどいというので、東京在住の姉を誘って3人で観ることにした。
次女は、嗜好が私に似ていて、演劇、寄席、大道芸などのエンターテインメントが大好きなのである。
学生時代から、私が上京して演劇などを楽しむ際には、ちゃっかりと便乗して一緒に観ることが多かった。
今回は、マコママも観に来ていて、終演後に出演者と一緒に食事をすることになっている。次女はここにも便乗して日比谷のドイツレストランで、出演者ら14〜5人と一緒に楽しい夜を過ごした。
役者や芸人と一緒に飲むのは実に面白いのだ。とても楽しいものだから二次会まで行って少し飲み過ぎてしまったのであった。