イリュージョンの大道具類の組み立て作業が90%ほど進んだが・・・。
かつては、私もプロマジシャンの助手をした経験があるので、大抵のイリュージョン道具の組み立てはしたことがあるから、一人でも簡単に短時間で組み立てる事が出来るのだが、最後に残った「人体浮揚」の道具はこれまでに見た事がない道具なのである。
木製のドデカイ箱3つとプラスチックの大きな箱一つの計4個もの箱に分散して収められている。
箱を開けて中身を取り出すが、鉄で出来ていて、やたらと大きくて重たいのである。組み立てるのには最低でも3人の人手が必要である。
ボルト、ナット類がひとつも入っていないので、組み立てる箇所の寸法を測って、日曜日にホームセンターに行ってボルト、ナット、ワッシャーを購入してきた。
社員に手伝ってもらって組み立てを始めたら、80%くらいまでは組み立てることが出来たのだが、最後の最後で、訳の分からない部品があって、この部品がどこに付くのか判明できない。
まぁ、こんなデカクて重たい道具は、今時流行らない。
マジックの基本は、シンプル イズ ベスト である。
大道具類は持ち運びが楽な様に、なるべく軽く造るのが基本であるし、組み立てや分解も簡単に出来なければ、営業には不向きだからだ。
この道具を、購入したアマチュアマジシャンの方は、自分では遂に組み立てをしなかったと遺族の方が言っていたが、さもありなんである。
この、大道具は組み立て終わったところで、実際に使用出来そうもないが、それでも、マジック研究家としては組み立てなければ気が済まない。
さぁ、これから、昔の文献を調べて、似た様な道具を探してみようと思う。