例によって夫婦50歳割引き制度である。
何度も書くが、こんな安価な娯楽はない。
マジックを趣味としている以上は、「マジック」「魔術」「魔法」等と云うキーワードがある映画は全て観ておきたいのである。
この映画は「ハリーポッター」シリーズの番外編である、最近は「スピンアウト」と云うらしい。
原作はハリー・ポッターと同じ作者のJ・K・ロウリングである。
映画と「魔術」の相性は最初からとても良くて、最初の頃の映画の題材はほとんどが「魔術」である。
フランスの元奇術師が開いた奇術用の劇場「ロベール・ウーダン劇場」を後に買い取り、この劇場で映画を興業したのは、やはりマジシャンであったジョルジュ・メリエスが監督した「1902年:月世界旅行」であった。
場面がパッと変化したり、人がパッと消えるなんて云うのはカメラとフィルムで簡単に作り出せるからだ。日本でも、忍者映画などで使う手法である。
特に「魔法」を題材にしたなら、映画なら何でも有りの世界である。自由自在に面白い場面が作れるし、「魔法」と云うだけで辻褄合わせも不必要である。
今回の映画も「魔法使い」がテーマであるから何でも有りであった。
別段、辻褄合わせなんて必要はないのだが、ひとつだけ気になったことがある。
この映画の中の登場人物は、皆が「場所の瞬間移動」が出来る。もちろん主人公のニュート・スキャマンダーもである。
それなのに、何故、イギリスからわざわざ船に乗ってアメリカに来なければならないのか?帰りも同様に船に乗ってイギリスに帰るのである。
最初は、遠距離は無理なのかなぁ〜とも思ったのだが、「緊急事態」が発生した時に、世界中の魔法使いがNYに集合していたのだから、これも辻褄が合わない。結局、最後まで意味がまったく分からなかった。
まぁ、映画は理屈抜きで楽しめば良いんだけどね。