青年会議所の先輩から依頼されたが受諾した。
マジックの実演を引き受けない理由はいくつかあるが、まず第一は太ってしまったが為に、かつての衣装が着られないと云うことにある。
マジックの師匠であったプロマジシャンの故ジミー忍師は、服装にはウルサイ方であった。正統派のマジシャンとして、燕尾服、タキシード、ボレロなどの正装での演技に拘っていたのである。
靴を履くことを許されない寄席などの会場での出演には、燕尾服に靴下姿は恰好が悪くて様にならないと引き受けなかったほどの人なのである。
弟子としてその教えを受けている私も、ステージ衣装を着てマジックを演じるのが本来の姿だと考えているのである。
しかし、ここ20年ほどは、毎年、毎年、身体が肥えて行くから、ステージ衣装を作っていないのだ。だから、引き受けないのである。それに練習もしていないしね・・・。
昭和21年生まれの会員のクリスマス会が21日夜に、帯広市内のフランス料理屋ベル・エレーヌで開催された。
私が昭和33年生まれの戌年生まれであるから、ちょうど一周り上の戌年の方達7組のご夫婦が集まった。
青年会議所と云う組織は40歳で卒業することになっている。卒業以来30年間も毎年この様な会を催していることにビックリした。33年会はほとんど活動をしていない。
私が青年会議所に入会したのが昭和62年であるから、この21年会の人達とはちょうど入れ違いであるので、一緒にJC活動をしたわけではない。しかし、帯広は人間関係が狭い場所でもある。
JC活動以外にも、何等かの経済活動や奉仕活動やゴルフなどで一緒に活動しているから、全員が顔見知りなのである。
その会に、私達夫婦二人で招待を受けたのでは断わり切れなかった。
マジックを演じる代わりに、夫婦の食事代は無料という条件である。
知った顔ばかりであるから、緊張もしないでマジックを演じることが出来た。まぁまぁの出来であったと思う。
食事も美味しかったし、私達夫婦にとっても楽しいクリスマスパーティになったのであった。