掃いて捨てるほど存在するが、モノを集めるには何等かの「力」が必要である。
モノを購入する経済力、何処にあるのかを探す情報収集力、価値を判断する鑑識力、探し回る体力、そして何より必要なのはモノを集めようと云う意志力と続ける根気力である。
総合すれば、コレクションと云うのは一種の「狂気」であると思う。
その「狂気」を支えるものは「執念」や「熱意」であるのかもしれない。
「開運!なんでも鑑定団 極上お宝サロン」と云う番組には、そのような「執念」と「熱意」の塊みたいなコレクターが大勢登場しているが、「執念」と「熱意」を注ぎ込んだコレクションには「迫力」と「魅力」があって面白いものだ。
コレクションは、関心の無い人にとっては「ゴミ」や「ガラクタ」と同じであろうが、その他人にとっての「ゴミ」や「ガラクタ」を集め、「執念」と「熱意」が嵩じると私設の美術館や博物館を造ってしまうところまで辿り着いてしまうようだ。
現在では、日本中の大きな街には、公設の美術館や博物館が多数存在するが、どこの収蔵品も似たような作者による似たようなコレクションであると感じる。テーマを絞って収集したらもっと個性が出るのに・・・。
私設の博物館には、テーマを絞ったものが多い。
展示品にはコレクターの狂気が垣間見えて実に愉快である。
今後の「まちづくり」に、この私設博物館を活用することが出来ないだろうか?
私のコレクションは「マジック・グッズ」を集めた日本唯一の「マジック・ミュージアム」である。
「日本唯一」と云う「冠効果」によって日本全国からマジックマニアが見学に訪れてくれている。この効果は実に大きいと実感している。
日本全国どこも同じようなモノを作るのは止めて、街ごとの特徴を出すことをやれば良いのだ。そういう私設博物館巡りの旅があっても面白いと思うのだが・・・。